シリーズ屈指の大物キャラ、富江が遂に登場。
最終回あたりまで温存するかと思いきや、9話で景気よく投入。
実にめでたい…のですが、困ったことがひとつだけ。
それは富江の『あ~はっはっは』という哄笑が「To LOVEる」天条院沙姫と綺麗にシンクロしてしまって、恐怖感が限りなくゼロ…どころかお笑いに転化してしまったこと。
関係各位、ごめんよう!
「伊藤潤二 コレクション/第9話・No072画家|No058血玉樹」
(2018年3月2日WOWOW放送/古賀一臣演出)
映画化されること8回。ホラーとしては堂々のシリーズ化なのに当たりと呼べる作品が無い。
かろうじて菅野美穂が富江を演じた1作目が雰囲気だけは◎な出来ですが、他はどれも中途半端。
富江の世界観がどうにもあやふやな脚本が敗因だと思うのですが、今回はオリジナル準拠。期待に胸膨らませて挑みましたが、前述の通り天条院沙姫に邪魔されて本懐果たせず。
男を魅了してはその魔力故に殺され、再生し、バラバラにされてもその部位のひとつひとつが個別に再生して富江になるという亜人が裸足で逃げ出す無限コピー女、富江。
皆が手を出したがるのも頷けるキャラではあります。
最終回までもうひとつふたつエピを重ねてほしいです。
富江に心奪われる画家役で音響監督の郷田ほづみが参戦。実は前回の第8話No088「ご先祖様」には赤星昇一郎が。
これで最終回までに平光琢也が出てくれれば「怪物ランド」が勢ぞろいとなるのですが…。