
TVM版「クロウ」シリーズのマーク・ダカスコスが初監督。マニラを舞台にどっかんどっかんと聞いて「撮影許可って何?」な大暴れを期待したのですが、出てきたのはびっくりするくらいキレのない低予算アクションでした。
「ショウダウン 不死身の弾丸」(2016年/マーク・ダカスコス監督)
ニック(アレクサンダー・ネフスキー)はフィリピン警察の強行班捜査係。犯罪組織レイスを追いつめますが、これが罠。返り討ちにあって部下全滅。
命だけは取り留めたものの、死体の山を築いた責任をとって辞職。
2年後、フィリピンに観光に来ていたFBI捜査官(ダカスコスがカメオ)がレイスの手にかかって死亡。現場を目撃した奥さんは警察で証言するも相手にされず。
彼女がレイス壊滅と犯人コール(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)捕獲に雇った助っ人が探偵に身をやつしていたニックとその相棒チャーリー(キャスパー・ヴァン・ディーン)でした…ってのがお話の骨子。
有体な話ですが、こんなものは受け皿なので盛り付けであるアクションが良ければいいんですよ。アクションさえ良ければ。
しかし、これがぬるい。ガンバトルのテンポの悪さもさることながら近接格闘にキレがない。

動きがゆっくりでも「痛さ」が伝わればOKなのですが、なんかこう動いたらこういうリアクションでこう倒れる的な記号で話が進行していくので、ひたすらもどかしい。
あたしがセクシー担当よ、な主張をしている殺されたFBI捜査官の奥さん、このデビル雅美とジャガー横田を足したような人、どこかで見たなと思ったらティア・カレルかいな。

「ウェインズ・ワールド」の時はあんなにキュートだったのにゴツイおばはんになったなぁ(って全く同じ事を「エアポート2013 航空機全滅」の時も言ってるな)。
劇場未公開、DVD国内未発売。WOWOWジャパンプレミアで放送。

