やさぐれレジ係、シャロン。
独特のカメラワークで不眠を表現。時間を切り取り、縮め、伸ばし…おっと「ファイト・クラブ」か思いきやそうではない。
深夜スーパーの同僚は変人揃い…何だ異文化交流セミナーかと言うとそうでもない。
心にドラゴンの入ったブライアンと悪ふざけ命のマット&バリー。
不眠が最高潮に達した時、ベンの時間を止める能力が覚醒…客の女を脱がせては一心不乱にデッサンを…。ありゃりゃ「時間を止められる画学生は実在した」的AVか、あるいは「超能力学園Z」なノリになるのか、と思わせるも下には走らず。
印象として近しいのは「ドニー・ダーコ」でしょうか(もしくは暗くならない「ゴースト・ワールド」)。
時間停止の表現が本当に時間を止めているのか、あくまで芸術家視点による相対的時間感覚のメタファーなのかは観た人が好きに解釈すればいいと思います。
で、結論としてどのジャンルに落ち着くのかと言うと“純愛ラブストーリー”です(イヤホントに)。
とても素敵なラブストーリーであったと思います。