デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

時間を止められる画学生は実在した! フローズン・タイム

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視聴前と視聴中、そして視聴後で印象がころころ変わる不思議な映画。

フローズン・タイム
2006年/ショーン・エリス監督)


失恋のショックで不眠症になってしまった画学生・ベン。

1日の時間が8時間増え、人生が1/3増えたベンはスーパーの深夜勤務で時間を金に換える(CASHBACK←原題)ことに。

 

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やさぐれレジ係、シャロン

独特のカメラワークで不眠を表現。時間を切り取り、縮め、伸ばし…おっと「ファイト・クラブか思いきやそうではない。

深夜スーパーの同僚は変人揃い…何だ異文化交流セミナーかと言うとそうでもない。

 

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心にドラゴンの入ったブライアンと悪ふざけ命のマット&バリー。

不眠が最高潮に達した時、ベンの時間を止める能力が覚醒…客の女を脱がせては一心不乱にデッサンを…。ありゃりゃ「時間を止められる画学生は実在した」的AVか、あるいは「超能力学園Z」なノリになるのか、と思わせるも下には走らず。

印象として近しいのは「ドニー・ダーコでしょうか(もしくは暗くならない「ゴースト・ワールド」
)。

時間停止の表現が本当に時間を止めているのか、あくまで芸術家視点による相対的時間感覚のメタファーなのかは観た人が好きに解釈すればいいと思います。

で、結論としてどのジャンルに落ち着くのかと言うと“純愛ラブストーリー”です(イヤホントに)。

 

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とても素敵なラブストーリーであったと思います。


 

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