
『ちょ、ちょっと何すんの!』
『奴らは臭いに敏感だ。特に女、子供、エルフの臭いには』
『嫌よ!ちょっコイツ止めてよ!』
『…慣れますよ』
倒した見張りゴブリンの腹を裂いて血糊ざぶざふ。布に浸して匂い消しごしごし。

パニクるハイエルフを死んだ魚の目で慰める神官ちゃんが素敵です。
準備はできた。いざ、突入。
「ゴブリンスレイヤー/第4話・強き者ども」
(2018年10月27日深夜BS11放送/迫井政行演出)
エルフの地の遺跡(神殿)。今はゴブリンの巣窟。互いの能力も分からないまま結成した即席パーティですが…。
全員(神官ちゃん除く)銀等級は伊達じゃありませんでした。
エルフ(レンジャー)は仕掛けられた罠(鳴子)を見ぬき、ドワーフ(シャーマン)は石床の減り具合から巣の方向を特定し、リザードマン(神官)は骨と爪のかけらから竜牙兵を召喚して捕えられていたエルフを森へ(咄嗟に手紙をしたためる神官ちゃんも有能)。
屯(たむろ)しているゴブリンはドワーフの歌と踊り…じゃない酩酊(ドランク)の呪文でお休み頂き、神官ちゃんの沈黙(サイレンス)の呪文で声なき世界へ。

あとは無抵抗なゴブリンを殺戮して回るだけ。リスクゼロ。エグい作戦です。
『滑る…。(そうか敵の武器で…)』

自分の武器は使わず、相手の武器を使い捨てていくゴブリンスレイヤーを見て“実戦”を学んでいくハイエルフ。
ひととおり殺し終った所でラスボス登場。
入口にトーテムがない=シャーマンがいない=もっとヤバイ奴がいる、と踏んでいた一行でしたが出てきたのは人喰い鬼・オーガ。

『なんだゴブリンではないのか』
『オーガよオーガ!人食い鬼!知らないの!?』
『知らん』
ゾンビを倒していたらタイラントが出てきたようなものですが、相手がゴブリンではないと分かった途端落胆するゴブリンスレイヤーが素敵すぎ。
ファイヤーボールをプロテクションダブルで防ぐ神官ちゃん。白磁等級とは言え立派なパーティメンバー。足手まといとは言わせません。

各人が連係プレイを仕掛けるも倒せず。再びファイヤーボールが。既に神官ちゃんの奇跡は在庫無し。どうする?
ここでこれまでちまちまと前フリしてきた“スクロール”(ひとたぴ紐解けば赤子でさえ呪文が使えると言われる魔法を封じた巻物)が登場。一瞬でオーガを細切れに。
『何だ…何をした…!?』

海底の水を呼び込んで一気に解き放ち、水を刃としてオーグを刻む。どこからでも一瞬で脱出できる冒険者にとっての命綱を攻撃の切り札に。いやあ、ゴブスレさん、パねえです。
『ゴブリンを…たかがゴブリンを殺すためにこんなものを!』
『お前なぞよりもゴブリンの方がよほど手強い』
トドメの台詞も煽り(笑)。
これでゴブリンスレイヤーの元に集いし精鋭5名によるパーティが結成されました。
面子が揃う瞬間はいつみても高揚します。
今週の箴言
『無茶をして勝てるならするがそれで上手くいくなら苦労はしない』

