≪心臓の音がする。私のじゃない。先輩の音だ。だってこれじゃ…早すぎるから…≫
「心臓が選んでくれればいいのに」と願った第6話。その鼓動がドラムソロ。カラータイマーは昇天寸前。
「やがて君になる/第9話・位置について|号砲は聞こえない」(2018年11月30日深夜BS11放送/守田芸成演出)
体育祭の準備に大わらわの生徒会。仕切っているのは佐伯先輩。
『小糸さん去年の横断幕って探してくれた?』
『あっ忘れてました。すみません、すぐ行ってきます』
『1人で大丈夫?』
『はい、体育倉庫ですよね?』
た、体育倉庫…だと?!
かつてこれほど淫靡なイベントフラグがあったでしょうか?
案の定、体育倉庫で侑と燈子が鉢合わせ。そのまま燈子が後ろ手にドアガチャリ(おお!)。
『なんですか?これ』『んー充電?』
そのままキス。流されるままに受けるも甘え過ぎな燈子にお小言。
『忙しいんですから早く戻らないといけないんです。佐伯先輩待ってますよ』
『じゃあ今は我慢するから体育祭が終わったらご褒美が欲しいな…』
体育祭実行委員の最高責任者が部下にご褒美にねだるという理解に苦しむ展開ではありますが、やむなく“体育祭が終わったら侑からキス”という無茶振りを飲むことに。
生徒会的体育祭の目玉は部活対抗リレー。バスケ部キャプテンの芹澤と燈子は勝負事の因縁かあるようで(だから練習に気合が入っていたのか)。
アンカー燈子を応援する侑。その視界に映るのは燈子の姿だけ。
結果は3位でしたが、相手は現役運動部。大健闘です。
終了直後、体操着のまま再び体育倉庫。完全に密会場所になっています。あとどうやって佐伯先輩まいたんだろ。
いきなり体面座位に誘導する燈子さん(誘い上手に受け上手)。
しかし、自分からするのはマズイ(燈子の事を好きという告白になってしまう事もありますが何より後戻りできなくなるのではないかという漠とした不安)と感じて踏みとどまる侑。
『でも約束を破るなら代わりに私の好きにするからね』
え、ちょっと燈子さん、舌、舌! 驚きつつも逆らわない侑。なにこれエロい。
今回のAパートタイトル「位置について」は好きのスタートラインに侑が立ったという事。
Bパートタイトル「号砲は聞こえない」はそのまま走り出すことができない状態。
相変わらず巧いなぁ。
槙くんと会話している時の水の描写↑(これまでのような暗い深淵から手を伸ばすのではなく水面近くの太陽を浴びて眩しそうにしている描写や、影の部分に立っているのが侑ではなく槙くんという構図)も隠喩暗喩の佃煮。
観る度に(カット毎に)発見があるアニメです。