『始動準備ー!』『点火ぁぁぁ!』
まさか隼の発進シークエンスをここまで細緻に描いてくれるとは。
いや、実際どこまで正しいのかは分かりませんよ。でも、発進・起動の段取り描写はメカもの・ロボものの基本。
「合格」です。
「荒野のコトブキ飛行隊/第1話・月夜の用心棒」
西部劇に出て来そうな酒場でカードゲームに興じる男組と、パンケーキと料理・酒に舌鼓の女組。
正に荒野の1シーンかと思いきや、ここは巨大飛行船(空中母艦)の中。
彼ら彼女らは積荷を狙って襲ってくる“空賊”に対応するための用心棒。馬車に乗り込んだ騎兵隊。
休み時間の終わりを告げる非常警報。
『警報はレーダー波が照射されたことに対応した自動警報です。照射包囲は340度。本線から2時の方向』
おいおい、レーダー照射とはタイムリー過ぎだろ(笑)。そうです、レーダー照射は自動警報に値する行為です。
賊に混じって接近してきた零戦三二型には蒼い蛇の紋章が…。
しかし、次々に墜とされていくのであった…(合掌)。
そして女組(コトブキ飛行隊)の搭乗機は隼(一式戦闘機 隼一型)。
※隼についてはこちら参照→実機も凄いが特撮も凄い。 加藤隼戦闘隊
コックピット視点の臨場感が素晴らしい。飛び立って初めてそこが空の上である事が分かるというのは、「ガルパン」第1話で学園艦の全貌が露わになるシーンを思わせます。
コトブキ飛行隊(左から)ザラ、レオナ、キリエ、エンマ、ケイト。
(あともう一人、チカって娘がいるらしい)
コメディリリーフは飛行船・羽衣丸副船長サネアツ(中の人はひろし)。彼と荷物運搬発注者であるオウニ商会社長マダム・ルゥルゥ(中の人…しんのすけじゃん!)の会話が息ぴったり(そりゃそうだ)で笑かせてくれます。
『応戦許可する!いや応戦して!』(サネアツのヘタレっぷりがいい感じ)
《その昔、世界の底が抜けて…そこから色々なものが降ってきた》とか世界観がかなり特殊なのですが、これからおいおい明かされていくのでしょう。
1話としては十分すぎる出来でした。