デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

またしても廃病院。 スケア・キャンペーン

イメージ 1

素人さんに心霊ドッキリを仕掛けてビビる様子を楽しむ人気番組「スケア・キャンペーン」。

シーズン5に突入したものの、ネットでは本物志向のスナッフフィルムが大反響。

『もっと刺激を!』の業務命令で選んだ舞台が廃病院(またですか?はい、またです)。

閉鎖され廃墟となった精神病院が近々営業再開、というストーリーで先行して庭師を募集。

やって来た庭師(ドッキリの犠牲者)は、かつてこの病院で庭師として働いていた(そして同時に患者でもあった)男でした。

 

「スケア・キャンペーン」

2015年/コリン・ケアンズ監督)

 

何故かタイトルが「スキンケア・キャンペーン」に脳内変換。なに皆で乳液とかペタペタするの?(ホラーです)。

ジャケのコピーにもあるように、どこまでがフェイクなのか、騙していると思っていた奴が騙されていたり、仕込みか偶然か計算か、な分水嶺を楽しむ映画です。

ぶっちゃけ、オチはすぐ割れます。おいおい、まさかこのネタで終わりまで引っ張る気じゃないよな、と思ったら流石に前半でネタバレ。

後半、巻き返しを兼ねた混ぜっ返し(リアルスナッフの撮影クルーが乱入)が入るのですが、このさじ加減が超絶微妙。

一気に話が嘘くさくなります。

後半は後半で容易にオチが読めますし、話の流れだけを追えば特段褒め所のない作品です(個人的には病院の廃墟感がまるで出ていなかったのが致命傷)。

ただ、全部終わった後に「本当に観たままの光景が現実だったのか?」とか考えてみるとちょっと面白いかも。

本当の仕掛け人は誰だったのか。あれこれ邪推してみるのも一興かと。


 
 
イメージ 4←ランキング投票です。よろしければワンポチを