素人さんに心霊ドッキリを仕掛けてビビる様子を楽しむ人気番組「スケア・キャンペーン」。
シーズン5に突入したものの、ネットでは本物志向のスナッフフィルムが大反響。
『もっと刺激を!』の業務命令で選んだ舞台が廃病院(またですか?はい、またです)。
閉鎖され廃墟となった精神病院が近々営業再開、というストーリーで先行して庭師を募集。
やって来た庭師(ドッキリの犠牲者)は、かつてこの病院で庭師として働いていた(そして同時に患者でもあった)男でした。
「スケア・キャンペーン」
(2015年/コリン・ケアンズ監督)
何故かタイトルが「スキンケア・キャンペーン」に脳内変換。なに皆で乳液とかペタペタするの?(ホラーです)。
ジャケのコピーにもあるように、どこまでがフェイクなのか、騙していると思っていた奴が騙されていたり、仕込みか偶然か計算か、な分水嶺を楽しむ映画です。
ぶっちゃけ、オチはすぐ割れます。おいおい、まさかこのネタで終わりまで引っ張る気じゃないよな、と思ったら流石に前半でネタバレ。
後半、巻き返しを兼ねた混ぜっ返し(リアルスナッフの撮影クルーが乱入)が入るのですが、このさじ加減が超絶微妙。
一気に話が嘘くさくなります。
後半は後半で容易にオチが読めますし、話の流れだけを追えば特段褒め所のない作品です(個人的には病院の廃墟感がまるで出ていなかったのが致命傷)。
ただ、全部終わった後に「本当に観たままの光景が現実だったのか?」とか考えてみるとちょっと面白いかも。
本当の仕掛け人は誰だったのか。あれこれ邪推してみるのも一興かと。