《お前は出来ない奴を分かってやれる男になれ。
出来ない気持ちが分かるのは、出来なかった奴だけだからな》
恒例「1話だけでもみてみよう」春の陣。トップバッターは、
唯我成幸(ゆいが なりゆき)、高校3年生。秀でた才はないが人一倍の努力で成績を上げてきた凡人出の秀才。家がド貧乏(本人曰く『経済的に些か困窮してる』)な彼の目標は特別VIP推薦組。
『特別VIP推薦に選ばれれば無試験で付属の大学に進学出来る上、学費を全額うちの学園が持ってくれるという夢のシステム!』
そんな成幸に朗報。学園長が成幸を特別VIP推薦を認めてくれるという。ただし、条件がひとつ。
それは、学園が誇る二大天才、緒方理珠(おがた りず)と古橋文乃(ふるはし ふみの)の二名を志望大学に合格させること。
古橋は現代文、古文、漢文においてトップをひた走る天才。またの名を“文学の森の眠り姫”。
そんな天才に何を教える? 成幸の当然の疑問はすぐに氷解。
物理の天才・緒方は文系志望、国語の天才・古橋は理系志望なのですが、どちらも成績が壊滅的(出された問題の意図すら読み取れない)。
『どうせ、私は虫ケラにも満たない下賤の輩…』
既に多くの教師が匙を投げ、たらい回しにされてきた二人。成幸が最後の頼みの綱。
ボロボロになるまで使い込んだ二人の問題集。中には悔しさ滲み出る書き込みが…。
(あーあ、見なきゃ良かった…あいつら本気でこっちがやりたいんか…)
一晩で書き上げた弱点克服アドバイス集。望み少なく、道は険しい。それでも行く。それがやりたい事だから。
正直、あまり期待していなかったのですが、これは結構いい感じかも。男も女も真摯で素直なのが好感度大。
おまけ
『お兄ちゃんから他所の女の匂いがする…特にここ!…とここ!』
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