『私の名前はお父さんがつけてくれました。
私の名前の青は…青姦-アオカン-の青です!』
日本中の「青」という名前の少女に幸あらんことを…。
「みだらな青ちゃんは勉強ができない/第1話・青ちゃんは青春ができない」
(2019年4月6日深夜BS-TBS放送/井上圭介演出)
先日御紹介した「川柳少女」とカップリングの15分アニメ(因みに原作は「みだらな」ではなく「淫らな」)。
「ぼくたちは勉強ができない」と並ぶ今期“勉強ができない”枠の作品ですが、青ちゃん(堀江青。高校生)は頭が悪い訳ではありません。
クラスでただ一人満点を叩き出す秀才。当面の目標は有名国公立大(←親の出した条件)に合格して、夢の1人暮らしを始めること。
そのためには青春なんぞ不要! 愛も恋もましてや男など論外。
何故なら…
≪昔から男というのは女性を性的な目で見、隙さえあればセッ〇スしようとしてくる!顔など関係ない!野獣!穴があれば突いてくる!≫
この歪んだ(いや決して間違ってはいないが)思想を形作った元凶にして、青の独立心を掻き立てる存在、それこそが青に“青姦の青”と名付けた父・堀江花咲。
堀江花咲はペンネーム。その実態は超売れっ子の官能小説家。近所からは「快楽先生」と呼ばれ、家の呼び名は「エロ御殿」。
宇能鴻一郎とか川上宗薫とか団鬼六とかと同じ箱の人という事になりますが、見た目のイメージが作家以前に人から遠く…。
男を意識しだした娘に発情の香りを嗅ぎ取った快楽先生は仕事放り出して学校へ。
青に想いを寄せるリア充キング、木嶋拓海(きじま たくみ)とのラッキースケベを演出。
更にあろうことか木島に告られた青は前後の記憶がすこーんと抜け落ち…。
スマホに残っていたメモ書きは…↓。
≪男は嫌いだし、友達もいらない。青春もいらない。なのに…どうしてこんなに悩むんだろう。ううっ!私、なんて返事したんだ…?≫
どうやら本作の「勉強ができない」というのは「みだらな妄想が爆発して勉強が手につかなくなる」という状態を指すようです。
青ちゃんのタガの外れた妄想に期待します。