
『私は人類が優雅に暮らす壁の外から来た。人類は滅んでなどいない』
遂に辿り着いたイエーガー家の地下室。暗く狭い小部屋は「世界」に繋がっていました。
「進撃の巨人 Season3/通算第56話・地下室」
(2019年6月9日深夜NHK総合/手島舞、江副仁美演出)
ウォールマリア奪還成功。生き残った調査兵団員は、団長エルヴィンの命と引き換えに超大型巨人として蘇ったアルミン含め僅か9名。
残された仕事はただひとつ。
グリシャ・イエーガーが遺した地下室に赴き、隠された秘密と対峙すること。
幼い日の記憶を重ねながら懐かしの我が家へ向かいエレンとミカサ。在りし日の追憶が悲しい(ハンネスさん!)。

イエーガー家を押しつぶした巨石は苔むしてまるで墓標(残され島みたいだ)。
地下室に厳重に保管されていた3冊の分厚いノート。その1頁目に収められていたのは1枚の…。
『これは…肖像画?』
『ちょっと見せて。
いや…人が描いたものとは思えないほどの精巧さだ』
『それ…おじさんの字』

『“これは絵ではない。
これは被写体の光の反射を特殊な紙に焼き付けたもの。写真という…”』
たった1枚の写真が、外の世界を、その文明の髙さを(とりもなおさず壁の中との格差を)物語る。
『私は人類が優雅に暮らす壁の外から来た。
人類は滅んでなどいない。
この本を最初に手にする者が同胞であることを願う』
一気に広がる視界、世界。物語の軸は壁の外の異世界へ。
地下室から話が収束に向かうのかと思いきや、そこはより巨大な迷宮の入口でした。原作の時間軸がグリシャの幼年期に巻き戻った時は、おいおい、ここからグリシャの話が始まるのかよ!とエライ事驚きました。

Cパートでは何気にトム・クサヴァーの姿が(原作にもいたか?凄い仕込みだ)。