デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

むせ返るVシネの香り。 ドニー・イエンの精武門/ドラゴン怒りの鉄拳

イメージ 1始まった途端、画面からドクドクと溢れ出るVシネの香り。

 

ストーリーもまんまVシネ。ドニー・イエン若いなあ。

 

「ドニー・イエンの精武門/ドラゴン怒りの鉄拳」1995年/ベリー・チョン監督)

 

怒りの鉄拳と銘打っておりますが、お話はその前日譚。

 

群雄割拠でいがみ合う各流派を治め、諸外国(とりわけ日本)の租界拡大政策に対抗しようとするフォ・ユアン・チア(エディ・コー)。

 

ドニー先生の役どころはフォの一番弟子、チェン・ジェン(「怒りの鉄拳」でブルース・リーが演じた青年)。

 

これって地方で地元の組が縄張り争いをしていたら、最大勢力の山■組がやって来たので一致団結、という構図と変わらないですよね。

 

流派を束ねる組織の跡目争い、日本企業との裏取引、謀殺、復讐。

 

クン・フー・シーンはドニー先生お得意のコマ落としで撮られていますが、ドラマパートもコマ落としのような慌ただしさ。

 

それもそのはずで、元々は160分×30回のテレビドラマ。その前半部のダイジェストが本作なので、冗談じゃない詰め込み具合(このバージョンはVHSのみ)。

 

エピをぶった斬っては次から次。ある意味、よくまとめたな、とは思います。

 

前半はあれこれ厄介事に首を突っ込んでしまったチェン・ジェンが上海を離れるまで。

 

この後、師匠フォの死亡を知らされたチェンが帰って来る所から始まるのがブルース・リー版「ドラコン怒りの鉄拳」。

 

マイク・レメディオスの歌が聞きたくなってきました。



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