デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

壊れた家族を持つと難儀という話。 スピリチュアリスト

イメージ 1

 

英国の片田舎のいかにもって感じのお屋敷。元々病んでいたのかもしれませんが、父ちゃんの浮気現場目撃が駄目押しで母ちゃん崩壊。

 

辿りついた病名はモルバン症候群

 

持続性の四肢・体幹の筋痙攣を主症状とするアイザックス症候群の重症型。痙攣に加え、不整脈、尿失禁、重度の不眠、夜間行動異常、幻覚、記銘力障害などの症状を呈する…ってそれかなり“詰んでる”症状じゃございませんか。

 

見ている限り重度の妄想も入っているので、父ちゃんも娘が生きた心地がいたしません。

 

イメージ 2
母ちゃんはフィリップ・シーモア・ホフマンをいかつくした感じ。怖いっす。
 

ようやくご臨終と相成りましたが、今度は娘が悪夢と幻覚に苛まれ…。心配した友人が連れてきたのが、

 

「スピリチュアリスト」2016年/カール・メドランド監督)

 

まあ、降霊会やったら変なの出てきて大騒ぎ…なゴースト・ストーリーと見るべきなのですが、あちこちトリッキーな作りになっていて色々悩ましい仕上がり(ただ単に出来が悪いだけかもしれないのですが)。

 

イメージ 3

 

現在(母ちゃん死後)と過去(母ちゃん絶賛悪化中)がボーダレスで繋がっていたり、出てきた母ちゃんが本人なのか幽霊なのか幻覚なのかイマイチ良く分からなかったり。

 

仕舞いにゃ母ちゃん本当に死んでるの?(「壁の中に誰かがいる」系なの?)な疑惑も持ち上がり…。

 

イメージ 4

 

主人公の娘が、小太りなおばちゃんなので(その分、神経障害のリアリティはあるのですが)、まあどうなっちゃっても別にいいかなぁって気になって集中力を欠いてしまうのが惜しいところ。

 

前半の人物描写がタルいですが、雰囲気は良いのでその筋がお好きな方はどうぞ。

 
 
 

イメージ 4←ランキング投票です。よろしければワンポチを