自宅でこれ観ている最中に電話(特に昔ながらの黒電話)が鳴ったら、5人に2人は心臓発作で死ぬと思います。
「クワイエット・プレイス」
(2018年/ジョン・クラシンスキー監督)
人の気配の無い街。息を潜め、手話で会話しながら必要物資を集める家族。
音を立ててはいけません。怪物に喰われてしまうから。
廃墟好きとしてはこの無人街描写で掴みはOK。
最初の犠牲者選択もある意味溜飲。家族にとってはショック&トラウマでしょうが、観ている側としては
「あ~このガキ厄ネタだよ」
だったので。
状況説明はビタ一文無いのですが、断片から察するに、宇宙から食物連鎖上位のお客さんがやってきて、人間入れ喰い・踊り喰い、あっという間に駆逐されてしまったようで、生き残っているのはこの家族含め(地球レベルで)一握り…ってな感じらしい。
お客さんに視覚はないようですが、ウルトラ高性能な耳を持っていて、音を立てたら即捕捉。何それ怖い。
全編、「音を立てる=死」という即死トラップなので、つい肩に力が入ってしまいます。
父ちゃん母ちゃん娘(姉)・息子(弟)の四人家族。で、この状況下で母ちゃん臨月。
おいおい、赤ちゃん生まれたら泣くだろう。どうすんだよ。
化け物侵入、父ちゃん不在で母ちゃん破水。レッドライトはSOS。
勿論、化け物はエイリアンを意識したものですが、光に無頓着で音にのみ反応し、得意技がジャンピング張り手という辺り、一番近いのはリッカー(@バイオハザード)でしょう。
右がリッカー。ほぼ同一種ですね。
突っ込み所は数知れず(特に「え、それで倒せちゃうの? なら軍隊で掃討できたんでね?」な展開はかなり腰砕け)ですが、音に特化した一発ネタものとしては良く出来ていたと思います。
続編にGOサインが出たようですが、時間巻き戻して人類殲滅祭りとかにしないと二番煎じで終わってしまいそうでちょっと不安です。