本日11月6日は松田優作の命日。間違いなく私の青春時代のヒーローの1人であった優作を作品レビューを追いながら偲びたいと思います。
おっとその前に「松田優作一周忌ライブ」の思ひ出を。
渋谷のチケット屋さんで発券済みのものが1枚(しかも最前列)。奇跡のように。「買ってくれ!」と訴えているように見えました。私には。
★追記:上記一周忌ライブ「CLUB DEJA-VU ONE NIGHT SHOW 松田優作・メモリアル・ライブ」(1990.12.03@池袋サンシャイン劇場)の映像ソフト(DVD)が2020年2月5日に発売されるそうです。絶対買うぞ!
では本題。まずは映画デビュー作(1973年)。完全に主役(志垣太郎)を喰っておりました。
そして翌年、劇団出身の誉れを上塗りする(←残念ながら褒めていません)この1本。
更に翌年、「太陽にほえろ」のジーパン刑事とは一味違う革ジャンスタイルを確立させたはみ出し刑事モノ。
殺し屋・鳴海昌平。優作の代名詞となった遊戯シリーズ第1作。
勢いに乗ったものの痛恨の演出ミスに泣いた第2作。
全てを仕切り直すかのように銃フェチの道に走った79年からの3連打。
念願だった工藤栄一との初タッグ。
本作を観た後、腕時計は文字盤が手首の内側に来るように着けておりました(因みにレビュータイトルの「その船」とは氷川丸のこと)。
この後、「陽炎座」辺りを分岐点にあれやこれやと蛇行を重ね(文芸の世界を旅し)、ようやく89年の「ブラック・レイン」でこっちの世界に帰還。
リドリー・スコットは優作が死ぬカットを没にして逮捕を選びました。生きていれば続編が作られていた事でしょう。返す返す残念でなりません。