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「ブラック・レイジ 血を継ぐ者たち」
(2014年/ジェイソン・ボルグ監督)
マフィアの一族の血の掟みたいな話をイメージしてましたが全然違いました。
原題は「Black Fly」。黒い蠅? 蠅ってそもそも黒くね? とか思いましたが蠅ではなく「ブヨ」の事でした。まあ、血を吸う蠅だと思ってください。
両親が死んで親戚に預けられたジェイクは叔父の虐待に晒され家出。
向かうは故郷の孤島(無人島ではない)。そこには独り暮らしをしている兄ノエルがいる。
快く受け入れてくれた兄(と同棲している恋人のポーラ。そして、1年中生息しているBlack Fly-ブヨ-)。
久しぶりの邂逅。生まれ故郷での濃厚な時間。
しかしノエルにはちょっとヤバイ性格が隠れておりました。
雪と曇天。寒々しいカナダの田舎。
地味ながらも緊張感のある絵作り。やがてノエルの狂気が解放され惨劇が…。
意外だったのは監督。この人のプロフィール見ると、
監督作が「トータル・ディザスター」「ディープ・インパクト2016」「フライト・デスティネーション」etc.
脚本作が「メタル・トルネード」「エアポート2013」「ジュラシック・プレデター」etc.
低予算パニック&ディザスター・ムービーばっかやないかい!(笑)
本作は脚本も監督自身。
災害と怪獣の反動でこういうドラマが撮りたくなったのでしょうか。
監督でも脚本でもキャラ立ちが良いのがこの人の特徴。
予算はなくとも手堅くまとめる…カナダの職人監督なのかもしれません。
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