デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

またひとつ歴史の墓碑銘。 映画秘宝休刊。

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2020年2月1日、洋泉社が親会社の宝島社に吸収合併されて解散することになりました。

これに伴い「映画秘宝」も(期日未定ではありますが)休刊となるようです。

★追記:
映画秘宝』は2020年1月21日発売の3月号、『特撮秘宝』は2019年9月発売のvol.8をもって休刊となるそうです。


また「洋泉社MOOK」等も宝島社で継続発行する予定はないそうです。

新刊は勿論ですが、増し刷りも無しって事なんでしょうねえ。

映画秘宝」休刊


いつ頃からでしょうか。「映画秘宝」にときめかなくなったのは。

かつては「偏差値貧乏」な記事に胸躍らせ、読者コーナーに投稿し(かなりの高確度で採用され)、発売日を心待ちにしておりました。

※好き嫌いは別れると思いますが、町山氏の論評は他の人の「感想文」とは一味違う読み応えがありました。

それがやがて、文章が刺さらなくなり、購入が惰性になり、本屋でパラ見する程度になり、手に取る事すらしなくなり、遂には発売日を意識することもなくなりました。

なので「休刊」と聞いても殊更の感慨はありません(「廃刊」と言わない所を見ると、まだどこかに売却という目があるということでしょうか)。

私が手にした頃の「秘宝」はもっと手作り感溢るる同人誌のノリで、「好きなんだからしょーがねーだろ!」な気概があったような気がします。

発行部数が増える→一度増えたら減らせない→一般ピープルに阿(おもね)る→どんどんつまらなくなる←NETの普及が向かい風。

個人的に全く興味がないアメコミ系へ傾倒していったのも秘宝離れが加速した要因だったかもしれません。

トロマのような独立プロがハリウッド化したら、そりゃ面白みは薄れますよね。

お疲れ様でした「映画秘宝」。

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洋泉社MOOK、結構好きでした。

 

 

★再追記

その後、休刊時の編集長だった岩田和明氏が合同会社オフィス秘宝を発足させ、「映画秘宝」の商標権を取得、同氏が編集長として同社による編集、双葉社による発行という形で2020年4月21日発売の6月号より復刊…したのですが、その後岩田氏周辺であれこれあって、2022年2月21日に双葉社が同年3月19日発行の2022年5月号をもって同社の刊行物としては休刊すると発表、再び休刊と相成りました。

 

 

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