『どいて。私を殺してでも止める覚悟がないなら…どいて』
怒気の発散。殺気の解放。纏う言葉は沈黙の刃。
ぶち切れ御坂は誰にも止められない。
「とある科学の超電磁砲T/第6話・開戦」
(2020年2月14日深夜BS11放送/谷口工作、小野田雄亮演出)
御坂の依頼でシスターズの行方を追う中、暗部組織メンバーの馬場と交戦となった婚后光子。圧倒的優位に立っていましたが、優しさにつけこまれて無念の退場。
バトンを引き継いだのは湾内・泡浮の水泳部コンビ。
二人の能力を散発的に見せるシーンはこれまでにもありましたが、キャラを掘り下げた上でコンビネーションプレーを魅せたのは今回が初めて(だよね?)。
どちらも素晴らしい活躍でしたが、特に湾内さん。“喧嘩どころか怒った事もない”お嬢様が“悪知恵”まで働かせて馬場くんを追い込み、でもトドメは刺さずにビンタ1発で済ませるとか先週の婚后さんに続いて好感度爆アゲ。
是非、「とある科学の水流操作(ハイドロハンド)」としてスピンオフを作ってください。
『いかなる状況にも備えて手を打っておく。それくらいの悪知恵、私にだって働くんです』
この手の内を明かした時のちょっと得意気な表情が実に…。
泡浮さんも何気に凄いトコ見せてくれます。
『実は私、意外と力持ちなんですよ…なんちゃって』
一方、佐天さんの手で病院に搬送された婚后さん。偶然それを見つけた御坂の中で何かがぶちぶちと音を立てて…。
『(私のせいだ…所詮はいつもの派閥争いの延長だろうと。気に入らない私にちょっかいをかけてきているだけだと。あんな奴でも同じ学校の生徒を傷つけるような真似はしないと…)』
御坂の中ではまだ「黒幕=食蜂操祈」なんですね。
監視役の食蜂配下を静かに威圧。婚后さんの髪についていたナノデバイス打ち込みマシン(タイプ・モスキート)のGPS信号を辿って馬場くんの元へ。
待っていたのは大型破壊マシン(タイプ・マンティス)でしたが、鎧袖一触。
いや、一触すらしていませんね。
一瞬で鉄くずと化すタイプ・マンティス。操縦席となるトレーラーもハッキングして脱出不能状態に。
『もし今後、私の視界で、私の友達の周りで、一瞬でもこいつらを見かけたら、あんたがどこにいようと必ず見つけ出して潰すわよ』
今回、馬場くんは(食蜂に操られているという御坂の誤解で命拾いしましたが)「水責め」「閉じ込め」という二つのトラウマを背負う事になりました。
後のメンバー崩壊事を思うと実に意味深です(合掌)。