『ありがとね。私に友達の救出を任せてくれて』
記憶は奪えても信頼の絆は奪えない。阿吽のコンビネーションはいまだ健在。
「とある科学の超電磁砲T/♯7・Auribus oculi fideliores sunt.-見ることは聞くことより信じるに値する-」(2020年2月28日深夜BS11放送/森義博演出)
コロナウィルスの影響で放送延期(再放送で穴埋め)となった♯7。すんなり1週遅れで放送となるのか危惧しておりましたが無事オンエアと相成りました。
美琴の逆鱗に触れまくった馬場くんは無念の退場。彼の乗っていたトレーラーの監視ビデオ映像を追うことで足取りを掴もうとする美琴ですが…。
一方、ミサカ妹拉致現場の唯一の目撃者、いや目撃猫の記憶をサイコメトラーに読み取ってもらった湾内、泡浮、佐天の婚后光子救出トリオ。
見えたのは工事現場らしき場所と長身の男、食蜂と思しき女性の後ろ姿。
『どういう形であれ、あちらの先手をとれる』という男の声と謎の言葉「ウォブリスオクリフィデェリオルスント」。
『ラテン語?見ることは聞く事より信じるに値する。なにかの符丁でしょうか?』
わ、湾内さん、ラテン語分かるんですか? 常盤台中学の学力レベル恐るべし。
更に一方、馬場くんの所属する暗部組織「メンバー」を操っていた謎の少女も現場参戦。
黒子に状況を報告した佐天が美琴に携帯で連絡している最中に接近。
美琴ママ美鈴と初春を人質にシスターズの隠し場所を聞き出そうとしますが、こいつらがミサカ妹を拉致った(首謀者は食蜂)と思っていた美琴は大混乱。
食蜂とは別の組織がシスターズを狙っている?
ここでの初春、美鈴救出劇は今回の見せ場。
佐天に現在地は告げている。途中までの会話の様子から何かが起きている事は察しただろう。ならば黒子が(テレポートで)そばまで来ているはず。自分が初春を助けると宣言すれば黒子は美鈴救出に向かうに違いない…。
全ては予測。根拠は信頼。果たして…。
いけすかない女だと思っていた美琴に惹かれていく自分に戸惑う黒子というのは実に新鮮(笑)。
さて、猫の記憶にあった謎のラテン語「ウォブリスオクリフィデェリオルスント」は佐天が閲覧していた(そして初春にチェックを依頼した)都市伝説サイトの名前と同じものでした。
伝説の検証を売り物にしているサイトですが現在はアクセス不能。まるで上から覆い隠すように検索に引っかからなくなっている…。
あからさまに怪しい。初春ならダミーサイトをかき分けて本サイトに辿り着いているはず…と読んだ佐天。
美琴が電撃で初春のPCを立ち上げると(万能だな御坂電撃)そこには…。
ついに食蜂をその射程に捉えた美琴。こういう点と点が繋がって線になっていく過程はぞくぞくしますね。
一気に核心に近づきましたが、何と次回は「とある科学の超電磁砲セレクション前編」。
うぺえ…総集編? しかも前編?
「T」とも「S」とも入っていないところを見ると過去シリーズの総まとめか。
確かに状況が好転する気配も見られない現状では…。気長に待つといたしましょう。
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★本日3月1日は「ビキニデー」(水着じゃないぞ)。
1954年(昭和29年)のこの日、太平洋ビキニ環礁で米国の水爆実験があり、マグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員全員が被爆しました。
この事件をインスパイアのひとつにしたのが「ゴジラ」、事件そのものを映画化したのが新藤兼人監督の「第五福竜丸」ですが、クライテリオン版ゴジラには第五福竜丸事件を豊富な資料で検証するフォトエッセイが入っています。