デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【オカルトでもホラーでもないが】DEMON デーモン【リオッタさんの顔は怖い】

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『あの人、100歳?』

『近い』

こらこら、アンソニー・ホプキンスはこの時推定78歳くらいだろ。失礼な事言っちゃいかん。

「DEMON デーモン」

(2015年/ダニエル・アルフレッドソン監督)


オカルトでもホラーでもないのにこの邦題はないよなあ。

原題はBLACKWAY(国によってはGO WITH ME)。

製材で持っているカナダの地方都市(ロケはバンクーバーブリティッシュ・コロンビア)。

母親が死んで生まれ故郷に帰ってきたら、地元の顔役ブラックウェイ(レイ・リオッタ)に気に入られて付け回された挙句、猫首チョンパにされたリリアンジュリア・スタイルズ←リメイク版「オーメン」のダミアン・ママ)。

保安官は相手がブラックウェイと分かった途端、「家売って戻れ(出ていけ)」。

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製材所に行けば誰か助けてくれるかも、という法の番人とは思えぬ民間丸投げなすりつけの結果、腰を上げたのは年輪一番のレスター(アンソニー・ホプキンス。レクターではない)と、若輩一番のネイト(アレクサンダー・ルドウィグ←「ウィッチマウンテン/地図から消された山」の宇宙人少年だ!)。

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何と言うか、旗本の馬鹿息子が町娘手籠めにしようとしたんだけど、奉行所が逃げ腰なんで正義感の強い材木屋の爺さんが腰上げた…みたいな話です。

特に捻りも明かされる過去の真実もどんでん返しもない骨格標本のような作りなのですが、アンソニー・ホプキンスの佇まいとレイ・リオッタの顔とカナダの寒々しい景観で最後まで引っ張ります。

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ハンニバル」以来の2ショット。


まあ、カナダで撮れば大抵は寒々しい(クローネンバーグの初期作品とかね)ので、そこはロケーションの勝利かもしれませんが。 

 

 

 ジュリア・スタイルズと言えば「ボーン」なんちゃらよりも


★ アレクサンダー・ルドウィグが少年だった頃…

 

 ★比較的最近のレイ・レオッタ


★カナダの荒涼とした景観を堪能したければ… 

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