すべてのユミルの民に告ぐ。
オレの名はエレン・イェーガー。
始祖の巨人の力を介し、
すべてのユミルの民へ話しかけている。
瓦解し崩落する壁。全ての硬質化が解除され、壁の中に眠る全ての巨人が解き放たれた。
向かうは島の外。海の向こう。全ての大陸。
文明社会を踏み潰し、あらゆる生命を蹂躙するために。
“地鳴らし”が発動された…。
「進撃の巨人/単行本第31巻」
(2020年4月9日初版発行/諌山創著)
土壇場でジークのエルディア人安楽死計画を阻止し、始祖の巨人を手中に収めたエレンは地鳴らしを発動。
轟音と地響き。カタストロフとアルマゲドンがタッグを組んだ世界崩壊の序曲です。
自由を奪われるくらいなら相手を殺す。それは相手が盗賊であっても世界であっても同じこと。何というブレの無さ。
迷いが無いって素敵です。
紙だから表現できた1枚(アニメでは再現不能)。
すべての硬質化が解かれたことによって鎧を無効化されたライナーは壁の破片をまともに喰らって重傷。
その一方で、4年間硬質化の中に眠っていたスリーピング・ビューティー、アニ・レオンハートが覚醒。
九死に一生を得たハンジと満身創痍通り越して芋虫状態のリヴァイ(生きとったんかワレ)。
エレンの大虐殺を良しとしない元104期訓練兵。
『アルミン、俺は…母ちゃんに誇れる兵士になりたい。
だから…困っている人を助けに行こう』
牽引役がアルミンでもジャンでもなくコニーという所が面白い。
『もう…あのまま耳を塞いで部屋に籠っていたかった。でも…それじゃあ…骨の燃えカスが俺を許してくれねぇんだよ』
この台詞を再びジャンの口から聞けるとは。
すっかり独裁者の顔になったイェーガー派フロッグの裏をかいて再結集した呉越同舟部隊(調査兵団残党+義勇兵残党+マーレ軍残党)。
1対100万でもまだ足りない彼我兵力差。覆す秘策はあるのか。
主人公ラスボス化、生き残り総結集。いかにもジャンプ的な(連載はマガジンですが)胸熱展開。
ドシリアスな物語に腰砕けの笑いを(死にかけの婆さんまであのダジャレを)挟む緊張と緩和が溜まりません。
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★本日4月15日は「象供養の日」
1926年(大正15年)のこの日、第1回象供養が東京・護国寺で開かれたことを記念し、東京象牙美術工芸協同組合が制定。
供養とは違いますが、象の遺体解体が印象的だったのが、