『分かりました。人のものを食べちゃう先生みたいにならないよう頑張ります!』
ハマグリを 喰われた恨み 忘れまじ
食い物の恨みは人間の苦手意識すら克服させてしまうんですねえ。
が、しかし、そのハードルは思いのほか高く険しいものでした。
「放課後ていぼう日誌/れぽーと06・アジゴ」
(2020年8月12日深夜BS11放送/荒井省吾演出)
『アジゴのから揚げ食べたい!』
爽やかな宣言と共に部室に転がり込んできたていぼう部顧問・小谷さやか。
見ればシラフでビール無し。聞けば金欠、カラッケツ。サイフを振ってもゴミしか出ない。
いや定職に就いているいい大人が文無しって…。
下ごしらえが面倒だからと無下にあしらう部長でしたが何か閃いて、部室でビールを飲まない事を条件に願望受諾。
アジゴなら陽渚も経験済み。エサ買って垂らして吊り上げ300匹。
『ぱぱっとから揚げにして早く食べようよ~』
もはや生存本能の塊と化したさやかちゃん。
第1話では大野先輩がひとりで下ごしらえをしてくれましたが、今回は…
『鶴木、お前に内蔵の取り方ば教えてやる』
部長の奸計、狙いはこれか。
『大野みたいに何でも自分で出来たらカッコ良かろう?自分で釣って捌いて調理した魚は美味かし、それに男子は大野みたいのが好きだし、よか嫁さんになれるぞ。どこかの行き遅れの三十路みたいになりたくなかろう』
もの凄い説得力(さやかちゃん、ギリ20代だったんだ…)。
まずは大野先輩がお手本。道具不要、素手。
はらわたを つまんで引き出す 下準備
良かったなぁ、魚が啼かない生き物で。はらわた引きずり出す度に「はぅあ!」とか「ひでぶ!」とか言われたらとても料理なんかできません。
こういう時はひたすら無心に、マシンと化して…。
『エラを外して中のワタを取るだけ…エラを外してワタを取るだけ…エラ、ワタ…エラ、ワタ…』
これあれですね。『目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…』
気がつけば下ごしらえ完了。両手血まみれ。
大人の階段をひとつ登った陽渚でした。
後半は勢い込んだ陽渚が、おじいちゃんの釣り道具を(適当に)掴んで単身アジゴ釣りに挑戦…したもののアジゴ釣れず掛からずエサ盗られ放題。
『なんでぇ!?』
助っ人は勿論夏海。陽渚の装備を一目見ただけで「針が違う」「竿が違う」。アドバイスに従ったら即大漁(嬉しいけどちょっと悔しい)。
『しょうがねえよ。陽渚はまだ始めたばっかりだし、色々試してばんばん失敗しながら覚えていくといいよ』
同じ仕掛けでも釣れたり釣れなかったり。その全部を含めて楽しいと言う夏海。
眩しい。何かどんどん魅力的になっていくなぁ、夏海。
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★本日8月14日はハル(ハリー?)・ベリーの誕生日(おめでとうございます!)。
アカデミー主演女優賞を獲った「チョコレート」が代表作だと思いますが、何故か曼荼羅畑で取り上げたのはこちら。
若手時代の1本なら、