救命、自衛、保護。他人の命を救い、自らの安全を確保し、自然界のバランスを正す。
あまりの正しさに農林水産省が絶賛コメ。しかし、最遅放送局オンエア前だったので「ネタバレすんな!」とフルボッコ…。
このお役所の絶妙なズレ加減は最早微笑ましい限りですが、そんな事より問題は折角のプール回だと言うのに全員ジャージって事ですよ。
その理由は…
「放課後ていぼう日誌/れぽーと09・備えとアオサギ」(2020年9月2日深夜BS11放送/太田雅彦演出)
今回の演出は「ガヴリールドロップアウト」「うちのメイドがウザすぎる!」の太田監督。何気に豪華。
全校生徒対象の「普通救命講習会」。人工呼吸がうまくできず『人助ける自身ないわ』と落ち込む陽渚の前に全身瘴気を纏った大野先輩が。
悩みの元凶はその日の部活。お題は「着衣水泳」(前々回の大野先輩カナヅチネタ回収)。
水難事故に遭った時のサバイバル技術…と言っても泳ぐのではなく浮くだけ。必要最小限のエネルギー消費で救助を待つテクニックですが、大野先輩には高すぎるハードル。
『って言うかお前はでっかい浮き袋ふたつも着けとって溺れるわけなかろう』
こんな時でもセクハラを忘れない部長、流石です。
部員は色気ゼロのジャージですが、ライフセーバーの資格を持つ顧問さやかちゃんは攻めの水着(ごっつぁんです!)。
そのさやかちゃんから部員全員にプレゼントが。ライフジャケット・ウェストタイプ。
薄い、小さい、軽い。水を感知したら自動で膨らむ安全設計。駆動確認は代表して大野先輩が。
意を決して「時かけジャンプ」で飛び込む大野先輩。
大野行きます!(後方左はハルヒ)
飛び過ぎてさやかちゃん直撃。
『し、死ぬかと思った』
続いて残り3人もダイブ(再びさやかちゃん直撃)。使用限度1回のボンベを全員使い切って着衣水泳終了。
後半は久々の釣りに盛り上がる陽渚の獲物を狙う悪魔登場。
人間のおこぼれに与ろうとするアオサギですが、その足元を見て陽渚驚愕。
足の指が欠損している。よく見れば足に絡まっているのは釣り糸。釣り人が残した仕掛けや糸による部位欠損。
たとえ氷山の一角でも、見てしまった以上、見過ごすことはできない。何より、絡まった糸を放置するなぞ、手芸人として…って君もブレないねえ陽渚。
アオサギ捕獲大作戦の末、釣り糸除去に成功したていぼう部。
こりゃあ、アオサギの恩返しがあるぞ、と思ったら、今日も奴は陽渚の釣果を狙ってていぼうにやって来るのでした。
めでたし、めでたし。
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★本日9月4日は梶原一騎先生(1936-1987)の誕生日。
まずはその生き様を。
そして涙無しには見られない梶原スポーツアニメ3連発。まずは、
続いて出崎統の代表作でもあるこちら。
〆は先生の原作から大きく逸脱しながらも、更なる感動を呼び込んだこの作品で。