『君はある日突然、皮一枚の裏側を埋め尽くすまがい物を知って、アイデンティティを保つ自信があるのかい? ただ駆動し続ける事が機械にとっての幸せと思うなら、それは人間のエゴだ』
ドッペルゲンガーの真の目的はセーフティの機能によって自壊できない自身と再生を可能にしてしまうデータの消去でした。
『この姿で存在し続ける事が苦痛なのだ…頼む』
『分かったわよ…』
飛行艇を覆う雷雲。まるでラピュタを包む龍の巣。雷鳴一閃してタイトル(OP無し)。
「とある科学の超電磁砲T ♯25/私の、大切な友達」
墜落し四散した飛行艇と半身を吹き飛ばされたドッペル。
『礼を言っておくよ、レールガン』
『冗談じゃないわよ!こんな…役回り』
ドッペルに魂は宿っていませんでした(ガフの部屋は空っぽだったのよ)。
自身を人間と勘違いした人工知能、それがドッペルの正体。
しかし、研究成果に浮かれた科学者にドッペルの死の願いは届かず。
『何としても(ドッペルの残骸を)引き渡してもらうぞ』
繰歯涼子に拳銃を突き付け、御坂に迫るキノコ頭の刈り上げとっちゃん坊屋所長。
学園都市研究者の拳銃所持率って高過ぎないすかね。
結局、キノコ所長は繰歯の腹部を誤射してトンヅラ。当たり所が悪い。出血が…。
『当たり所が良かったな。その女専用に設計されたサイボーグがここにある』
屍喰部隊が病院へ連絡。移動は黒子のテレポートで(着替えもそこそこに飛んでくる黒子健気)。
トンヅラこいた所長はチャイルドエラーを使って繰歯の人体実験をトレスする事を決意(どうしようもねえな、こいつ)。
待ったをかけたのは食蜂操祈。
かつては医療難民をあまねく救うという理想に燃えていた所長。
『初心を思い出させる所まではやってあげるわぁ。もう一度やり直す気概があるなら…マイナスから這い上がってごらんなさい』
御坂が暴れて(敵を潰して)食蜂が正す(証拠隠滅と辻褄合わせ)。無敵なんてもんじゃありません(完全犯罪製造工場だ)。
後半は「大覇星祭編」含む関係者のその後の様子を描くほのぼのエピローグ。
皆が日常を取り戻した姿は正に大団円。
『ホント、退屈しないわね、この街は』by食蜂
あ、その台詞、お前が言っちゃうんだ(やはり主役は食蜂だった)。
屍喰部隊は報酬ゼロ(依頼主倒産)の見返りとして下がったランクが元通りに。
婚后光子は御坂妹と出会って『いっちゃん(10032号だから)』『みっちゃん』と呼び合う仲に(いいのかそれで10032号!?)。
ドリー、ミーちゃん(警策看取)、操祈ちゃんのトリオは約束した海には行けませんでしたが、代わりに水族館へ。
そして、ドッペルの残った体の一部を移植して一命をとりとめた繰歯涼子は…。
何と、ドッペルの意識(?)が夢の中に現れ、研究成果の駄目だしをされる(AIなのでシミュレーション機能が半端ない)という羞恥と悔しさに悶絶する日々を送っておりました。
『あの…どうしたら成仏してくれますか?』
『はっは。魂も無いのに成仏など。
次は貴様の黒歴史をひと晩中…』
『やめてぇえぇ!』
『正直、眠るのが怖い』
ドッペルまで救済して終わるとは…ってか何気に巨乳だな、繰歯涼子。
コロナ禍の影響で9か月に渡る長丁場になってしまいましたが、「禁書Ⅲ」「一方通行」の不満を補って余りある出来でした。スタッフ、キャストの皆様、お疲れ様でございました。
----------------------------------------------------------------------
★本日9月28日はナオミ・ワッツの誕生日(おめでとうございます!)。
地味なのか派手なのかオーラがあるのかないのか、不思議な女優さんです。