『燃やしてもいいよ』
それは呪いを解く鍵が書かれているかもしれない本邸使用人の日誌。
ヴィオラが倉庫で発見し、アリスに託したもの。
魔女のボス、ダレスから証拠隠滅の命を受けたザインがアリスから密かに奪ったもの。
逆らえばカフの命が。
『俺はカフのためだったらなんでもする』
「死神坊ちゃんと黒メイド/第11話・坊ちゃんと秘密の魔法」(2021年9月12日BS11放送/山川吉樹監督)
チャイルディッシュな服装を見咎められ、レディなドレスに着替えさせられたヴィオラ。
着たいものも着れないなんて、と坊ちゃん邸に家出かましたヴィオラですが、ロブに褒められて前言撤回。
チョロイ、チョロ過ぎるぞヴィオラ。あと君「なんならロブのペットとして飼われるのもアリかな」とか言ってたな。是非なってくれ。
家出は取りやめましたが、折角なのでアリスの部屋にお泊り。先客カフを交えて女子会。
尊い!尊すぎる!
ここで坊ちゃんが呪いを掛けられた頃の使用人日誌がヴィオラからアリスへ。
この時、自分が部外者である事を自覚して「やはり勝手に泊りに来たのは悪かったと思って」と押し黙るカフ。こういう所に惚れているんでしょうねぇザインは。
その様子をフクロウの眼を通じて観ていたダレスがザインに日誌の奪還と処分を指示。
『俺はカフのためだったらなんでもする…でも駄目だ、こんなの間違っている』
日誌を返すザイン。しかし、坊ちゃんは、
『燃やしてもいいよ』
『は!?』
『君やカフに迷惑をかけられない。僕だってカフに何かあったら嫌だし…もし、アリスを脅しに使われたなら、僕もきっと同じ事をした』
互いに守るべきものをもつ男二人。
坊ちゃんの気持ちを汲んだザインの決断は。
本作、出てくるキャラが本当にいい奴ばかりで癒されます。
一旦は引いた形をとったダレス。骸骨マスクの下には美貌。しかし、ブラックジャックのような傷跡が。
礼拝堂の奥には棺。その中に眠っているのは…アリスの母。
『運命や因果って本当にあるものなのね。そうは思わない?ねえ…シャロン』
そして坊ちゃんの元には母から呼び出しの手紙が…。
一気にお話が転がりましたが、次回で収集つくのでしょうか(BD/DVDの発売予定を見る限り全12話なのですが…)。
おまけ
第8話「白い雪、黒い服」でカフと初遭遇し、そのたわわに翻弄されるヴィオラ。
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★本日9月16日はミッキー・ローク(1952~)の誕生日(おめでとうございます!)
有名作は多々引用しているので、本日は「こんな作品もあったか」「こんなのにも出ていたのか」な2本を。