『心臓が全然鳴りやまない。これは…』
『こい』
『え!?』
『鯉だったね、あのおっきい魚』
『ああ…その魚…だったね』
『鯉にお礼言いたいなー。だって鯉のおかげで…』
だって鯉のおかげで…本心は「言わないけどね。」
「からかい上手の高木さん3/第5話」(2022年2月4日TBS放送/今村洋輝、陳達理演出)
冒頭、いつもの教室風景…じゃない。
お弁当に入っているピーマンを恨めし気に見つめる高木さんによく似たおでこの広い少女…え、君はまさか…。
そのピーマン弁当を作ったおかあさんはベランダで洗濯物を。
口ずさんでいるのは「言わないけどね。」
そのピーマン嫌い、誰譲りだ?
『西片、ピーマン嫌いなんだ』
時間軸戻って現在。朝から食卓にピーマンが出てきてテンションダダ下がりの西片をからかう高木さん。
『もし私が西片に料理する事があったらさ、その時は美味しいピーマン料理、作ってあげるね』
何だこの完璧な流れ。いやしかしまさか予告も前振りも無しにちーちゃんが登場するとは。しかも中学生で。これって「(元)高木さん」アニメ化のフラグ?
文化祭の出し物会議挟んで後半は近くの池で西片と高木さんが釣り対決。獲物は鯉(ここだけの話、私「スローループ」2話で切りました)。
先に5匹吊り上げるか、池の主である大物を釣り上げた方が勝ち。
あっさりと高木さんに先行を許した(しかも2匹)西片ですが、遂に大物をロック・オン。
しかし大物過ぎた鯉は西片を池の中に引きずりこもうとエンジン全開。
咄嗟に高木さんが西片を後ろから全力ハグ。
これが高校生のラブコメなら『た、高木さん、当たって…』『当ててるんだよ』となるところですし、ギャグアニメなら照れ隠しにそのままジャーマン・スープレックスに移行するところですが、純愛初恋賛歌がそんな展開になるはずもなく。
高木さんの照れ慌てな離れ方が実にいい感じでした。
さて、今回のサプライズ・ゲスト、気になります。今後もちーちゃんは本編に絡んでくるのでしょうか。
色々期待しちゃいます。
★本日、2月6日は脚本家・上原正三(1937~2020)と漫画家・吾妻ひでお(1950~2019)の誕生日。
いささか不謹慎な気もいたしますが、お二人の追悼記事を再録させて頂きます。
★本日のTV放送【19:30~BS日テレ/日曜ロードショー】