『日数は?』
『宿泊数? 普通1泊だ』
『しかし、1時間以上持ちこたえた人はいない』
ここはニューヨーク、ドルフィン・ホテル。そこには泊まってはいけない部屋がありました。
「1408号室」(2007年/ミカエル・ハフストローム監督)
入ってはいけない部屋があるホテルなんて「シャイニング」っぽいじゃないか、と思ったら原作スティーヴン・キングでした。
マイク・エンズリン(ジョン・キューザック)はオカルト作家。怪奇現象が起きるスポットを訪ね歩いてはその体験談を飯のタネに。ただし、本人は神も幽霊も信じていない。
彼の元に届けられたドルフィン・ホテルの絵葉書。差出人不明の葉書にはただ一言「1408号室に入るな」。
調べてみたらこの部屋、95年の歴史の中で投身を筆頭に薬物、首吊り、切断、窒息と自殺・変死の玉手箱。
よし、次の取材先はここだ。早速、ホテルに予約の電話。部屋は勿論1408号室。
しかし、ホテルは「塞がっています」の一点張り。合理的な理由がない限りホテルは宿泊を拒否できないという法律を盾に強行突破。
待っていたのはホテルの支配人オリン(サミュエル・L・ジャクソン)。
序盤はこの二人の「泊まらせろ」「嫌だ」のやりとりがひとつの見せ場。
『君の調査には、22人が自然死した事も入っているかね?』
脳卒中に心臓発作に(チキンスープによる)溺死…。
報道されていないものも含めれば実に56人が1408号室で死んでいるという。
ヤバすぎる部屋。だが、ここで引き下がってはオカルト作家の名が廃る。
押しまくってついに鍵(1408号室だけカードキーが作動しないのでリアルキー)をゲット。
この会話の中でのサミュエルの『後片づけはごめんだ』というセリフ、「ザ・クリーナー」を思い出して笑ってしまいました。
ここから先はほぼジョン・キューザックの室内独り芝居(自分相手の二人芝居含む)。
演技も演出もしっかりしているので飽きる事はありませんが、やっぱこのまま終わったら味気ないよね、と思ったのか終盤怒涛の大スペクタクル。
いるのかこのシーン?と思わなくもなかったですが、サービス精神の表れって事で。
オチの付け方もいい感じで全体的に好感度高しな作品でした。
★サミュエルの「後片づけ」と言えば、
★ミカエル・ハフストローム監督の他作品は、
★何となく似たような雰囲気に思える
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オリビア・ニュートン=ジョンがお亡くなりになりました。
2022年8月8日。乳癌(脊髄転移)。30年以上に渡る闘病ののち南カリフォルニアの自宅にて。73歳。
歌か映画かイルカかエコか。イメージは人それぞれだと思いますが、本日は歌って踊って大活躍の1本と、ひょっとすると日本で一番聞かれているんじゃないかと思える1曲がフィーチャーされた1本を。