あらゆる中傷を讃辞に置き換えるエネルギー変換コンバータ内臓脳を持つ男。
無敵小学生降臨です。
「事情を知らない転校生がグイグイくる。/第1話・死神と転校生」(2023年4月9日TOKYO MX放送/川西泰二演出)
高田 太陽(たかだ たいよう)。小学5年。転校生。
彼のクラスメイト、西村 茜(にしむら あかね)。彼女は皆から「死神」と呼ばれていました。
今日日、小学生だからと言って許されるわけはないイジメですが、この光景を見た太陽の感想は…
『し、死神!?…なんてかっこいいあだ名なんだ!』
何故、死神なのか。直接本人に聞くのが一番。
『たぶん目がギョロっとしていて、死んだ魚みたいだからじゃない?』
それはつまり「選ばれし者」ってこと? それだけでも十分かっこいいのに、近づけば呪いがうつる?
『呪い!? 何それ何それ。かっこいい~!』
『私に近づいたりタッチしてりすると感染する死の呪いなんだって』
『死の呪い!? そんな凶悪なものをいち小学生が!?』
かっこ良すぎる!仲良くしていると死神の仲間とか呼ばれる? 呼ばれたい!
目つきの悪さは眼光に、死神は超クールを示す修飾語に置き換わり…。
『すっごく素敵だからね、西村さん』
両手を取って、見つめられて、んな事言われたら、そら惚れてまうわ。
西村さんが通ると皆がやる「バリア、バリア」も太陽には不思議事象。
『このクラスの皆は、もしかして全員「バリア」を使えるのかな?』
あれはただの遊びという西村さんですが、
『遊びでバリアを張るってすごいと思う…』
太陽の中で「バリア」はリアルなスキルのようです。
『でも、僕の前の学校じゃバリア張れる人間なんていなかったよ』
ここ、原作だと「バリアを張れる人間も張られる人間もいなかったよ?」で、意図するところがよりストレートに伝わる台詞になっていました。
『でもやっぱりバリアは使ってみたいな。かっこいいもん』
『バリア、張れるようになるといいね。そしたら、私と話しててもからかわれなくなるし』
バリアを張れば呪いを通さなくなるから、という理由ですが…。
『何で僕が西村さんを相手にバリアを張るの? バリアは敵が来た時に張るものでしょ?僕が西村さん相手にバリアする必要なくない? 友達なのに』
西村さんが家でつき続けてきた嘘。『いるよ、友達』
(そっか。もう嘘じゃないんだ。本当なんだ)
溢れる涙を「嬉しくて、つい」と誤魔化す西村さんに
『何言ってるの、西村さん。僕の方が何倍も何倍も嬉しいからね。西村さんと友達になれて』
ああ、もう、高田君は、もう…!
駄目押し。完堕ち。Falling love。
本作、細かい所で良い感じの原作微修正が入っておりました。
太陽が西村さんのあだ名「死神」を「なんてかっこいいあだ名なんだ」と言うシーン。
原作では端っこに「アホの子」という但し書きがついていましたが、アニメでは削除。
正解です。断じて太陽はアホの子ではありません。ちょっとピュアなだけです。
もうひとつ、体育のドッジボールで西村さんを守るために顔面直撃弾を喰らって保健室に運ばれた(そのまま放課後まで爆睡していた)太陽に西村さんが配られたプリントを持って行ってあげようとするシーン。
保健室の手前で立ち往生している西村さんに同じクラスの日野君(ミスター・タンクトップ)が声を掛けるのですが、原作では「どいて」という排除的な台詞だったのに対し、アニメでは『なに、どーしたの?』という西村さんを気遣う台詞に変更されておりました。
大した違いではないですが、日野君の好感度は圧倒的にアニメの方が上。
日野君は本当にいい奴なので、少しでも好いてもらいたいというスタッフの気遣いが伝わってきました。
キャラがスタッフに愛されていると分かるのはよいものです。
おまけ
Cパートで「死神夫婦」と冷やかされるふたりですが、太陽にとっては激しい賞賛。
無敵小学生の活躍に期待します。
★死神つながりで…
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★本日4月12日はポルノ女優、マリリン・チェンバースの命日(1952~2009)
2009年の追悼記事を貼っておきます。