(昨日からの続き)という訳で行ってきましたT・ジョイ PRINCE 品川。
観客10名(前日予約時は先客2名でした)。
ここ水曜日はサービスデーで1,200円なんですよ。IMAXの追加料金500円を払っても通常一般(1,900円)より200円お得。
平日早朝会(08:45~)とは言え、この好条件で10名は少ないのでは。
今、大きいお友達はほとんど在宅テレワークでサボりたい放題のはず(←激しい偏見。因みに私はちゃんと半休出しました)。
はてさて私含め10名に見守られた本編の出来は…
結論から言うと巷でボロクソ言われているほど悪くはありませんでした(直前に安いJホラーになってしまった「仮面ライダー THE NEXT」を観てハードルがぐっと下がったというのもありますが)。
とは言え、庵野監督の作風は「キューティー・ハニー」(好きだけどね)の頃と何も変わっておらず「やっぱこの人に実写は無理なんだなぁ」。
役者は悪くないと思います。好き嫌いはさておき、きちんと役作りをしている感はありますし、特に一文字のキャラ設定は好感が持てました。ラストはきっちり原作準拠の会話で〆ているのも好印象。
ただ、申し訳ないですがビジュアルがねえ…。
公開処刑みたいになって恐縮ですが、結局この差👇が全て。
じゃあ、藤岡弘、を連れてくればOKなのかと言うとそういう訳でもないのが痛し痒し。
あと問題のアクションですが…。
あんなコントみたいなCGで空中戦やるくらいならアニメの方が良かったと思います(比べることに何の意味もありませんが「世にも奇妙な物語」の「日の出通り商店街いきいきデー」の空中戦に負けています)。
アニメなら「とある魔術の禁書目録Ⅲ」のアクセラレータVS垣根帝督ばりの大空中戦が描けたでしょうに。
PG12になった原因と思われるスプラッター描写もエヴァの焼き直しだし。
そう言えばライダーダブルキックもエヴァ「瞬間、心、重ねて」でやってましたね。
アクション以外でも実写だと違和感満開になるのがセリフ回し。
説明し過ぎ。饒舌過ぎ。
確かに疑問だし知りたいですよ。ショッカーが何者か、変身のメカニズムと解除の方法、エネルギーの充填法 etc. でもそれを全部台詞で事細かに解説されてもねえ(しかも聞いてもよく分からない)。
緑川ルリ子(浜辺美波)の口癖的キメ台詞「私はいつだって用意周到なの」やハチオーグ(西野七瀬)の「あらら」もアニメならキャラ立ちを支える常套句ですが、実写でやられるとちと鼻につきます。
元々オムニバスみたいな構成なのに、個々のエピがまるで繋がっておらず、点と点を結ばないぶつ切り構造になっているのも痛い。
クライマックス、玉座に座る白装束で髪を結ったラスボス「イチロー」(森山未來)と対峙するダブルライダーの構図、どこかで観たなぁと思ったら「龍虎兄弟」じゃないですか。
写真上が「龍虎兄弟」
しかも、その後に続く2対1のアクションは圧倒的に「龍虎兄弟」の方が上(イナズマン云々な話は正直どーでもいい)。
これならいっその事、OZAWAか三池にメガホン任せた方が良かったのでは…。
総じて本来主役であるべきアクションにキレがなく、カタルシスが無いというのが致命傷でした。
おまけ
来場者プレゼントがありましたが…何と言うか
すげー雑な色紙(笑)。
仮面ライダーは(観客はさておき)作り手の触手を激しく動かすコンテンツのようですが、これだけ乱発してもアタリが来ない稀有なネタでもあります。
(絶対無理なのは分かっていますが)、オダギリジョー口説き落として「シン・仮面ライダー空我」とか作れば実写でもイケそうな気はするのですが駄目ですかね?
激しくどうでもいい話ですが、これで「セトウツミ」って《後に仮面ライダーとなる事を運命づけられた二人の高校生が無駄にダベるだけの日常を描いた作品》(ついでに監督がクモオーグのお兄さん)という「箔」がついちゃいましたね。
★あーそっち行っちゃったか、な感のあるもう1本の仮面ライダー。
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★本日4月11日は加山雄三(1937~)の誕生日(86歳!おめでとうございます!)
昨年は「独立愚連隊西へ」「豹(ジャガー)は走った」「狙撃」の3本でお祝いしましたが、今年はこの2本を。
ついでに加山雄三が「心の恋人」と言うレベッカ・チェンバースが大活躍するこちらも。
※あーなんか久しぶりに「バイオ」やりたくなってきた…。