『そうか、一緒に予定を作るのって、一緒にいる約束をするためなんだ。私の計画表は高田君の計画表と繋がった』
ほぼ白紙状態だった西村さんの夏休みの予定表。
≪夏休みはクラスの子に会わなくて済むからいいなって思っていたはずなんだけど…≫
「会わなくて済む」は「会えない」と同義。
『本当だ。全然埋まってないね。良かったぁ!それって、西村さんと沢山遊べるって事だよね』
「埋まっていない」は「好きに埋めて構わない」と同義。
『合わせようよ。予定』
忘れられない夏休みが始まる。
「事情を知らない転校生がグイグイくる。/第3話・夏休みがはじまる」(2023年4月23日TOKYO MX放送/減辺千伽演出)
夏休み最初のイベントは解放された学校プール。
小5にもなって学校指定の水着はダサい、という日野くんの意見に従って水着新調の高田くんと西村さん。
勇気を出して初めてのセパレート水着(しかし何故か高田君の反応は薄め)。
目ざとく見つけた北川くんが『死神のくせに可愛い水着なんて反則だろう』と野次りますが、高田君は
『ほら!北川くん「も」反則級に可愛いって』
これまでは相手の嫌味に対して「それってこういう事だよね?」と「解釈」を挟む形で返していましたが、最近はそのまんま誉め言葉として受け取るようになっています。
相手に反論の隙を与えない見事なディフェンスです。
更に北川くん「も」と言う事で、自分も可愛いと思っているとアピール。
ストレートに「そんな水着は西村には似合わない」と言われれば「じゃあ北川くんは学校指定の水着の方が好きなの?」と≪スク水マニア≫のレッテルを。
一種の詭弁ですが、瞬時にこの返しができるって実は高田くんのIQかなりのものなのでは?
更に駄目押しで『分かるよ~、女の子の水着姿って見とれちゃうもんねえ』と変態認定証明書。
あ~って事は西村さんの水着を見た時の薄い反応、あれって西村さんに…。
ここで満を持して『その水着、凄くかわいいね。超似合ってる』。
敢えて西村さんの耳元で囁くように。
『さっき言うの忘れてた』
そこに日野くん登場。学校指定の水着はダサいと言っていた日野君の水着は学校指定品(おい!)。
『このダサさが一周廻ってアリかなって』
ふと思いましたが、日野くんが学校指定水着を着けて来たのは、西村さんが学校指定水着で来てしまった時の保険だったのではないでしょうか。
どっちに転んでも日野くんが傷つくことはないので、正に両面待ち。
だとしたら間違いなく本日のMVPです。
『水着、買ってもらって良かった…』
夏休みは始まったばかり。
おまけ
公園に捨てられていた黒猫を飼う事にした西村さん。
学校に写真を持って行ったら案の定、
『真っ黒で死神にぴったりじゃない』
『ペットは飼い主に似るって言うもんね』
嫌味満開女子。しかし…
『やっぱりそう思うよね!!』
『え!?』
『西村さん良かったね。西村さんの事、かわいいって』
猫が可愛い→猫は飼い主に似る→つまり飼い主も可愛い。
愛の三段論法。冴えわたる高田理論。
いつもならここで逆襲してくる笠原さんが何と猫大好きフリスキー。
『か、かわいい…この子、何歳? 動画とかないの?』
自宅マンションがペット禁止なため、猫欲求だけは抑えることができず。
猫禁断、猫無敵。
そのうち「捨て猫・野良猫選手権」でもやってみようかしら。
☜ランキング投票です。猫とスク水が好きな方はワンポチを。
★本日4月26日は内田吐夢監督(1898~1970)の誕生日。
問答無用の代表作を。
★本日のTV放送【18:00~BS12】