『俺はお前たち5人が好きだ。この6人でずっとこのままの関係でいられたらと思っている。だが、答えを出さなければいけないと思う』
『この難問を解くまで随分時間が掛かりましたね』
それぞれの決意と選択。選ばなければ進めない。
「映画 五等分の花嫁」(2022年/神保昌登監督)
高校3年となり、将来を見据えた進路を真剣に考える五つ子(と風太郎)。
女優、料理人、教師…各々が目標に向かって動き出しますが、課題も多く…。
何より厄介なのは全員が抱えている「伝えなければならない想い」。
TVシリーズの積み残しを一気に巻き取る完結編。主たる舞台は学園祭。
その最終日に5人の中からひとりを選ぶ事に決めた風太郎。
結論が出るまであと二日。これまでの出来事を反芻しながら、風太郎との距離を詰める5人。
一花
二乃
三玖
五月
風太郎が選んだのは…。
『ふと気になったんだけど…一体彼女たちの誰から見分けられるようになったんだい?』
流石秀才・武田。鋭い突っ込みです。
『私たちはいつまで五つ子なんだろう?』
ちょっと哲学的な長女・一花。
今回、深掘りされたのは四葉。
『私はもう皆と違う!一緒にしないで。(私が姉妹で一番なんだ…特別なんだ)』
5分の1の呪縛から抜け出そうと足掻いて沈んで姉妹に救われ、以来ひたすら影の存在となることを自らに課してきた四葉。
その想いの行きつく先は?
上映時間2時間16分(長くない!)。
ちょろっと劇場公開して「劇場公開作品」を謳うOVAもどきと違い、描写が丁寧。
五つ子の実父と養父(中野さん)と風太郎の父の間に何があったのか、がさらりと流されてしまったのは残念でしたが、そこまで手を回したらこの尺でも収まりきらなかったでしょう(これもある意味「選択」)。
告白だけに終わらず、進学、結婚、その後の暮らしまできっちりかっちり描いた文句なしの完結編でした。
で、ここまで結末が分かってしまった後で、原作未消化エピをTVシリーズ3期(現在劇場公開中の「五等分の花嫁∞」←最後の∞は特に発音しないらしいです)として放送というのは順番滅茶苦茶な気がいたしますが、分かった上でのキャッキャウフフも楽しそうな気がするのでこれはこれで期待しています。
★1期2期の振り返りはこちら。
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★本日7月22日はウッチャンこと内村光良監督(1964~)の誕生日(おめでとうございます!)
敢えて監督と呼ばせて頂きました。お人柄が画面から滲み出るこの2本をどうぞ。
★本日のTV放送❶【21:00~BS-TBS】
※昨年だけで3回(3/12BS12、6/25BS12、12/09テレ東)。さて今年は何回行くでしょう?
★本日のTV放送❷【26:45~テレビ東京/サタ☆シネ】