海で拾ったウィジャ盤で降霊したら霊界サメがこんにちは、という前作「ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦」。
全編グダグダでしたが、最後の最後に場をさらったのがオカルト一家のお父ちゃん。
死して尚オカルトパワーを発揮して雲の上で霊界サメと一騎打ち。
そのお父ちゃんが自ら脚本・演出・主演を担って作り上げたまさかの続編。
「ウィジャ・シャーク2」(2022年/ジョン・ミリオーレ監督)
霊界サメとの対戦後、地獄を彷徨う事になったお父ちゃんアンソニー(ジョン・ミリオーレ)。
地獄には支配者カルドゥーラがサメとビキニ美女(←ちょっと、いやかなり異議あり)をはべらせて楽しく暮らしておりました。
「盛り上げ上手なところを見せてやる!」と言うカルドゥーラの音頭でいきなり全員が歌い踊りはじめた時は自分が今見ているものが何なのか分からなくなりました(何故かここだけミュージカル)。
そんなカルドゥーラ(&生きていた霊界サメ)と技の応酬を繰り広げるアンソニー。
しかし、能力はカルドゥーラらの方が1枚上手なのでした。
まさかとは思いますが、この👇シーンは「ジェダイの帰還」リスペクト?
この「地獄で絶体絶命」アンソニーを救出しようと現世であれやこれやしているのが元妻クレシーダ(デボラ・ジェイン・ライリー・スミス←長いよ!)。
まぁ「漂流教室」で飛ばされた息子を現世からASSISTする母、みたいな関係性を想像してください。
で、色々あってアンソニーを現世に連れ戻すことに成功はしたのですが、その帰還ルートを利用して現世に現れたカルドゥーラが霊界サメを強化・巨大化して大暴れ。
ジュラシック・ワールド的「More Teeth!」な発想でアンソニーが召喚したのがワニ(タロット・ゲイター)。
なんでもアリだなアンソニー。しかも、台所に座り込んで一瞬瞑想しただけで呼び出し成功…って、いやあ、せめて魔法陣描くとか特殊なターム唱えるとかくらいしようよ。
ウィジャ・シャークvsタロット・ゲイター。果たして勝負の行方は!?
個人的見どころ一番は何の脈絡もなく登場した「地対艦誘導弾発射台付重装輪車輛」。
ストックフィルムを適当に差し込んで合成しただけだと思いますが、ひと際異彩を放っておりました。
シルエットだけで言うなら、ロシアのS-400ディフェンスシステム(写真上段右、下段左)が近いと思います(何故ロシア? 因みに本作はカナダ映画)。
下段右は陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾。
発射されたミサイルはゲラゲラでしたが、こういう無駄なこだわりは大好きです。
★前作のおさらいはこちらから。
★More Teethに関してはこちら。