『終わりだマックス!インフィニティ・オブリビオン・ネビュラ!混沌理論を観測せし輪廻!逆巻く銀河の渦と化した球はその軌道を物理の鎖から解放し彗星となって貴様を襲う!』
楽しそうだな、温泉卓球。
種目は違いますが「俺ガイル」1巻の「豊穣なる幻の大地 岩砂閃波(ブラスティーサンドロック)!」「空駆けし破壊神 隕鉄滅殺(メテオストライク)」を思い出します(競技はテニス。命名はいずれも材木座義輝)。
つまり魔王も中二病であったと。
湧きますなぁ親近感。温泉だけに…いや何でもありません。
「Lv1魔王とワンルーム勇者/第6話・国境線の攻防」(2023年8月7日TOKYO MX放送/所俊克演出)
かつて共に魔王を討ち取ったパーティ仲間である勇者レオが築いたガンマ共和国(王国から見れば国土の一部を実効支配しているテロリスト集団)。
見た目完全草津温泉なガンマを堪能するマックスと魔王。
温泉浸かって卓球して食事しておみやげ買って熱帯園でカピバラと戯れ…新婚旅行かよ。夜しっかり同衾してるし。
偵察という目的を綺麗に忘れて草津堪能。さて帰ろうか、という所で国境付近にキナ臭い匂いが。
王国軍が攻めてきているらしい。双方の戦力を見極めるまたとないチャンス。
魔王の飛行能力で一気に国境まで…飛ぶつもりが目前で力尽きて墜落。
反逆者征伐という大義ある内線のはずですが、互いに決め手にならない魔法弾を撃ちあうばかりで見た目にはほとんどプロレス。
どうやらガンマ共和国の国境壁には強力な魔法による結界が張られているようです。
一旦退却した王国軍ですが、魔導庁長官フレッド(レオ同様かつてはマックスと共に魔王を打ち倒したパーティメンバー)の部下(スキンヘッド野郎)が魔法弾を飛ばして結界を一点突破。壁を撃ち抜いた弾はアネゴの腕を。
更に追撃。時間は掛かってもいつかは崩される。そこに部下に現場を任せて猟に出ていたレオが疾風と共に帰還。槍1本振り回すだけで竜巻起こして鎧袖一触。
『あれ魔法じゃないんでしょ?』
物理攻撃だったんかい!?(笑)
『不毛な抵抗だ。王国はこの先もお前たちを攻撃し続けるだろう。お前の臨む平和的交渉など決して認められはせんぞ!』
吹き飛ばされても屈しないのは流石王国軍人ですが、なんか関係性がそのままどこかとどこかに当てはまりそうで嫌々な台詞です。
レオがダッシュで戻って来たのは城壁が壊されそうだから…ではなく、邪悪な魔の(つまり魔王の)気配を感じ取ったから。
高みの見物としゃれこんでいたマックスと魔王ですが、ここらが潮時と帰り支度。
帰路は魔王のテレポータル(自宅の押し入れと繋がっている)を使って一気に…と思いましたがこの波動を察知されてレオが槍一閃。
槍なのに何故爆発する⁉
追撃。対峙。誰何。鼻眼鏡のせいでレオは相手がマックスだと気づいてはいない。
『その魔族をこちらに渡せ。そうすればお前はこのまま見逃してやろう』
ここは言う通りにするのが順当。隙を見てテレポートすればいい。万が一命を落としても魔族は蘇える事ができる。しかし…
『嫌だね。誰がてめえの言う事なんか聞くかよ。ロン毛が』
『…気に入ったぞ!』
≪10秒時間を稼ぐから、その間にテレポートを完成させろ!何があっても詠唱を止めるな!≫
再会の挨拶もなく拳で語り合う二人。魔王に向けレオが放った槍を横から掴み取るマックス。
一気に距離を詰めたレオが必殺の回し蹴り。間一髪交わしたものの鼻先を掠めたレオの足はマックスの鼻眼鏡を弾き飛ばし…。
素顔の対面。バツが悪そうにはにかむマックスですが…
『今の蹴りをかわすとは。本当に何者だ貴様?』
『これでも気づかねえのかよ!? 嘘だろ!?』
自堕落な暮らしぶりで顔から緊張感が削げ落ちてしまいましたからね。代わりに贅肉ついて。面影って何?
ここでテレポート準備完了。
『できたぞマックス!』
『何?マックス!?』
ようやく気付いたレオ。確かにこいつはマックスだ。しかし何故ここに。しかも魔族を連れて。
『プライベートなんでね。ノーコメントです。久しぶりだな。元気そうで良かったぜ』
一瞬で懐かしの我が家の押し入れにライドオン。
レオを前にして自分を庇ってくれたマックスに魔王デレデレ。
襖弾き飛ばされた幽霊さんはご立腹(タンコブできとる!)。
≪殺すぞてめえら。早く襖直せや≫
幽霊史上最長台詞。中の人、小林ゆうさん(「生徒会役員共」横島先生)か。
今後、幽霊さんに見せ場はあるのでしょうか(あるといいなぁ…)
にしても魔王がどんどん可愛くなっていく…。
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★本日8月11日は「山の日」!