デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【微笑ましい修羅場】夢見る男子は現実主義者 #11【夏川さんは匂いフェチ?】

『私たちとも遊びなさいよ!』

時系列の大胆な入れ替え、豪快なエピカット、辻褄の合わない(合理性に欠ける)改変など相変わらず気になる所は多々ありますが、一ノ瀬さん登場回(第8話)から登場人物のモノローグが入るようになり、かなり原作の雰囲気に近くなりました。

まぁ前半の出来がボロボロ(謎作画・謎演出)だった分、比較のハードルがとんでもなく低くなってはいますが(返す返す前半の悪手が悔やまれる…)。

「夢見る男子は現実主義者/第11話・汗のにおいがする……いっぱい働いたんだ」(2023年9月11日深夜テレビ東京放送/藏本穂高演出)

サブタイは学校見学会準備の下働きとして駆り出された佐城を夏川が労う言葉。


夏川さん、匂いフェチだったんですね(チガウ)。

文化祭と東西問題という作品のキモとなる部分を全部端折って、夏休み中のミニイベントである「学校見学会」をクライマックスに持ってくるというショボイ展開になってしまいましたが、耳をすませば「ラブコメの波動」が聴力検査の音くらいには聞こえるようになりました。

見学会には原作通りJC笹木さんとお友達が参加して、微笑ましい修羅場が展開。

『佐城さんとはもう深いお付き合いですし。優しいし物知りだし丁寧だし、この前のお出かけだってちゃんと…』

僅か数秒で手榴弾投げ放題。


2学期になればそれまでノーマークだった一ノ瀬さんが佐城にベッタベタに懐いているという別の修羅場(?)が待っているのですが、そこまではやらないだろうなぁ。

見学会も、裏方で八面六臂の活躍を見せた佐城を風紀委員の三田先輩(これまで稲富ゆゆ先輩の件でちょっと佐城にきつめに当てっていた)が一目置くようになる所とか、終了後のノートPCを使った資料まとめをそつなくこなして、事務処理能力にも長けている(その様子を垣間見た夏川がちょっとキュンとしてしまう)なんてシーンがまるっとなくなっているので「実は佐城は使える子」を印象付けることができませんでした。


まぁこれらは「夏川を助けるため、機能不全に陥っていた文化祭実行委員会に生徒会長の密命を受けた佐城が強制介入して軌道修正する」という2学期の展開の前振りなので、文化祭がないのなら不用なのかもしれませんが、ちょっと(いやかなり)残念。

冒頭掲げた『私たちとも遊びなさいよ』は、一ノ瀬さん構ったり笹木さんとお出かけするんだったら私たち(=夏川&芦田)とも遊びなさいよ、の意。


遊ぶ内容は夏川家訪問(渉は愛莉ちゃん初遭遇)になったようです。


本来なら、屋上で渉と楓が言い争った(そして夏川が途中から割り込んで来た)一件の直後に持ってくるべきだったこの👇エピを最後に持ってきたわけですが、タイミング逸した感は否めません。


上手に〆て汚名返上か。更に滑って黒歴史か。次週最終回。

 

 

 

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★本日9月14日は赤塚不二夫先生(1935~2008)の誕生日。

赤塚先生が関わった「ルパンもの」を2本。