『亜白隊長の隣は譲らへんぞ』
防衛隊入隊試験終了。しかし、入隊式に日比野カフカの姿なし。
(なんであんたがいないのよ。このままあたしの前から消えるなんて許さない!)
訝しむ四ノ宮キコルの心の声が聞こえたかのように後方ドアが開いて…。
『す~みませ~ん。途中参加で失礼しま~す』
カフカの試験結果は「候補生(つまり補欠)」。データ的には完全落第でしたが、第3部隊副隊長・保科 宗四郎(ほしな そうしろう)が鶴の一声。
『ほな、僕が取ります』
表向きの理由は色々(目くらましで「お笑い要員枠」)。しかし、それ以外にも保科副隊長には思惑が…。
にしても、カフカの姿を見た瞬間のキコルの表情よ(カフカがお笑い要員枠ならお前はラブコメ要員枠だ)。
「怪獣8号/第5話・入隊!|第6話・夜明けの相模原討伐作戦」(2024年5月11日・18日テレビ東京放送/宮 繁之・神谷友美監督)
第5話は調査兵団…じゃなくて防衛隊の過酷な訓練風景とほのぼのアフター。隊員間の距離が埋まっていく様が微笑ましい。
裸のつきあいでカフカと亜白ミナ隊長の関係(幼馴染で共に防衛隊入隊を誓い合った仲)も皆に知られ(ついでに寮内盗聴システムによって保科副隊長の耳にも入り)、色んな意味で気持ちがひとつに(チョットチガウ)。
そしてやってきた初陣の日。怪獣の出現場所は深夜の相模原。
『怪獣退治の時間や』
現れたのはキノコの化け物(今期キノコネタ多いなあ…)。使徒クラスの本獣1体+膨大な数の余獣。新人の任務は最後尾で余獣の掃討。
移動の専用道路が第三新東京市っぽい。
緊張で喰いすぎて吐きそうになりながらもワクワクが止まらないカフカ。思わず前に出過ぎて余獣にふっとばされ、ゴミ捨て場にホールインワン。
まだ急所が不明だから慎重に、という先輩の指示に従って(?)「慎重に」急所っぽいところを全部ぶち抜くキコル。
その姿にカフカがゴミに埋もれたまま両手でサムズアップ。
『キコル…ナーイス!』
『あ、当たり前でしょ、あたしなんだから!』
強がった瞬間《バイタル異常。急激な心拍数の上昇》
『いらん報告しなくていいわよ!』
即オチ2コマ。見事なツンデレです。
触発された他の新人も余獣討伐に参戦。例年の水準を遥かに超えるポテンシャルに目を見張り舌を巻く先輩たち。
とりわけ目覚ましいのはカフカの相棒・市川レノ。銃弾の種類を変えながらアシスト無しで単独撃破。
『まだだ…もっと強くならないと…。先輩が変身しなくて済むように』
そこまでカフカを想って…。相棒というか恋女房ですね。愛されてるなぁカフカ。
その当人はと言えば、スーツの機能を引き出せず戦力どころか足手まといにしかなっていない。
何か俺に出来ること…そう言えばさっき先輩が「まだ敵の急所が不明だ」と…。ならば、
『俺は、俺の武器で戦う!』
包丁1本サラシに巻いた解体屋出動。後方に転がっている余獣の死骸によじ登って解体開始。こいつの急所はどこだ!?
本獣討伐は隊長・ミナが。
『目標捕捉。これより重力効果補正完了』
ほとんどポジトロンライフルじゃないですか。『本作戦を以降《相模原討伐作戦》と命名する』と併せ技でヤシマ作戦リスペクト。
『カフカ君…これが今の私』
ちゃんとカフカの事、意識してるじゃないですか。愛されてるなぁカフカ。
『カフカ、よう見とくといい。これがお前が隣目指しとる人の力や』
一撃で本獣を撃ち抜き、弐弾で息の根を止め、参弾で大破、更に四弾…。
『諦める気になったか?』
いつの間にかカフカの傍らに立つ保科副隊長。
『僕は狙撃武器の解放戦力が低いから、大型相手は亜白隊長には敵わん。その代わり小型から中型にかけては…僕の方に分があるかな』
後方に現れた余獣を一瞬でサイコロステーキ状に切り刻む副隊長。
『僕の家系は室町から続く怪獣討伐の一族でな。こっちの方が得意やねん』
得意技披露の上に出自の披瀝まで。滅茶苦茶意識しとるやないか。愛されて(以下略)。
本獣は倒したものの、その骸から無数の余獣が。朝飯に辿り着くまではまだちょっとかかりそうです。
おまけ
第5話では四ノ宮キコルの前蹴りが二発も(喰らったのは2発ともカフカ)。
原作にはないサービスカット(?)ですが、ポーズとタイミングが完全にアスカ。ご褒美です。
★今期のキノコ
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