デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【帰るぞ、ダクネス!】この素晴らしい世界に祝福を!3 #10【…ってそこで引きかよ!?】

『カズマは!ダクネスがあの領主に好きにされてもいいんですか!? 本当に、それでいいんですか!?』

いいわけねぇだろうが!!

遂に迎えてしまったダクネスと悪徳領主アルダープの結婚式当日。

教会爆破テロも辞さない勢いのめぐみんと未だ動く気配のないカズマ。

アルダープの所業は調べた。まさにやりたい(犯りたい)放題。飽きればポイ捨て。なのに決定的な証拠がひとつも見つからない。

ダクネスの借金の額も分からない。何より、自分は一介の冒険者。貴族間のやりとりに首を突っ込むツテもコネもない。身分という超えられない壁。


『カズマも何とかしようとしていた事は理解しました。私にとってはそれだけでも十分です。私は自分で考え後悔しない道を行きます。カズマもどうかよく考え、そして後悔しない道を行かれるよう…それじゃ』

うなだれるカズマを残して静かに出ていくめぐみん。入れ違いにやってきたのは…


『ヘイ毎度!頼りにならない仲間を差し置き、見通す悪魔が助けに来たぞ!』

この素晴らしい世界に祝福を!3/第10話・この身勝手な花嫁に祝福を!」(2024年6月12日TOKYO MX放送/いわもとやすお演出)

『吾輩の登場に泣いて歓び踊り狂うが吉と出た!さあ、お前の持てる知識の数々を見せてもらおう』

カズマのいた世界の知識を知的財産権として買い取る(そして商品化して大儲けする)バニルの謀略。その手に持ったカバンには目が潰れるくらい眩く光る金貨がぎっしり。

安売りはしないと見栄を張るカズマに

『見通す悪魔バニルが宣言しよう。貴様は全ての知的財産権と引き換えに、この鞄の中身を必ず所望する!』


見通す悪魔、そのスキルは名前の通り「見通す」力。

『今から貴様が聞きたがっていることも勿論分かる。あの鎧娘が何故領主に莫大な借金をしたのか、何故あの領主はあれだけの事をやらかしているにも関わらず、証拠のひとつも出ないのか』

まさにその答えをバニルが口にしようとした瞬間、

『セイクリッド・エクソシズム!』


おお、久々に見ました、アクアのエメリウム光…じゃない、セイクリッド・エクソシズム。そう言えば最初にぶちかました相手もダクネスに憑依したバニルでしたね。

この時👇ね(技のコールは「セイクリッド・ハイネス・エクソシズム!」)。

 

『不意打ちとはやってくれるなチンピラ女神』

『やっだぁ、害虫駆除する時にいちいち「これから駆除させて頂きます」なんてことわるの?馬鹿なの?プークスクス、プープー』

泣き芸と肩を並べるハイスペック煽り芸。


そしてこの👆表情(何故カメラ目線?)、もうどっちが悪魔が分かりません。

ちょっと頭撫でておとなしくなってもらったアクアを尻目にバニルが語った借金の真実。それはカズマとアクアの尻ぬぐいでした。


事の起こりは機動要塞デストロイヤーの侵攻阻止(ついでにアルダープの屋敷破壊)。

街は守られましたが、デストロイヤーの移動ルートにあった穀倉地帯や治水施設は全滅。

農民は領主アルダープに助けを求めましたが取り付く島なし援助なし。ならばと農民らがすがったのがダスティネス家。

冒険者たちが洪水で壊した建物の弁償金を負担した慈悲に溢れるダスティネス様、どうか我々にもお情けを!』

洪水…。それは魔王軍幹部ベルディア(デュラハンの人)討伐時にアクアが起こした大洪水のこと。


損害賠償はカズマに請求されたはずですが…。

『貴様は賠償を請求される際、こう言われなかったか?「全額弁償とは言わないから一部だけでも払ってくれ」と』

残りの被害額を補填したのがダスティネス家。屋敷を除く資産の大半を売り払って。

そこにデストロイヤーによる穀倉地帯蹂躙被害。農民を見捨てることができないダスティネス家は責務を放棄した領主に頭を下げて借金を。返済不能時はダクネスが体で払うという担保つきで。

ようやく話が繋がった。

ダクネスの借金の額は幾らなんだ!?』

『お客様の持つ資産に、この鞄の中身を合わせると丁度借金と同額になります』

これが、見通す悪魔!

教会。バージンロードを歩くダクネス。付き添っているのは重病の父の名代、執事長ハーゲン。先ほどまでカズマの屋敷にアクアを訪ね、何事か依頼していたようですが…。

結婚の誓いの立会人…は聖職者であれば神父でなくとも構いません。そう、アクセルでは希少な存在であるアークプリーストでも。

祭壇で待ち構えるアークプリーストとその助手(どちらもマスクで顔は分からない)。

『あー汝、ダクネスは、この熊と豚を足したみたいなおじさんと結婚し、神である私の定めじゃないものに従って、流されるまま夫婦になろうとしています。あなたは健やかなる時も病める時も喜びの時も悲しみの時も富める時も貧しき時もおじさんを愛し、おじさんを敬い、おじさんを慰め、おじさんを助け、その命の限り硬く節操を守る事を約束しますか? できないでしょ? 私はこのままダクネスと帰って、カズマの料理つつきながら、きゅっと一杯やりたいな

仮面の下は勿論アクア。アルダープが呆気に取られている隙に助手(カズマ)がダクネスの手を取って…。


『帰るぞ、ダクネス!』


うええ、ここで引きかよ~。まあ時間配分考えたらここで切るしかないですが、怒涛のクライマックスとバニルが隠れた目的を達成するエピローグは来週かぁ。

長い1週間になりそうだ。

おまけ


ちゃっかり教会の中にいる荒くれ者。え、そこって貴族じゃないと入れないんじゃないの?お前、機織り職人だろ?ひょっとしてそれは世を忍ぶ仮の姿で、実態は貴族だったのか?


おまけついでに花嫁を奪取する不届き者を二人ほど。



 

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★本日6月14日は「映倫発足の日」。

1949年(昭和24年)の今日、主に映画作品の内容を審査し、レイティング設定を行う自主規制組織「映画倫理規定管理委員会(映倫)」が発足しました。

記念して「存在自体が公序良俗に反する」として成人指定された作品と映倫から審査そのものを拒否された」作品を(監督はどちらも三池崇史)。