デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【全方位詐欺】インスタ・オブ・ザ・デッド【虚偽の三冠王】

先日、ゾンビでもないのに「オブ・ザ・デッド」を冠した「オブ・ザ・デッド」詐欺作品「テリトリー・オブ・ザ・デッド」をご紹介しましたが、本作はさらに駄目駄目。

タイトル、キャッチ、ビジュアルと三拍子揃った虚偽の三冠王です。

「インスタ・オブ・ザ・デッド」(2018年/リチャード・マックイーン監督)

まずはDVDのジャケット👇をご覧ください。


自撮りゾンビカップルのイラストにパリピもびっくり? “ウェーイ”系ゾンビ爆誕!」と言う勇ましいキャッチが躍っていますが…。

本作にはパリピもウェーイもインスタもSNSも出てきません(スマホは冒頭に一瞬登場します)。

まあこの辺は「売り方」の問題で、作品に罪があるわけではないのですが…。

舞台はどこぞの郊外のヤク中アル中更生施設。依存症の患者を集めて共同生活をさせるコミュニティーなのですが、経営母体もルールもシステムもまるで分からない謎施設。

経営者なのか雇われ管理人なのか単なるお世話係なのか入居者リーダーなのかすら分からない佐藤B作似の仕切り担当(こいつもアル中。やたらゲロる)がひとりいるだけ。

メシとかどうしてんだよ!? なこちらの疑問をよそに施設の周辺には何故かゾンビがう~ようよ。

これ👇がメイン入居者の3人。この黄昏た感じを切り取ったカットは何となく気に入ってます。


一応、ゾンビがいることの理由付けはあるにはあるのですが、そこに辿り着くまでのお話がひたすらつまらないので、ネタが明かされる頃にはすべてがどーでもよくなっておりました(1回寝落ちしました)。

建て付けはコメディなのですが、とにかく下品。

トイレは「レンタルのニッケン」が扱っていそうな据え置き型のボックスタイプ。


ゾンビに追われた主人公がここに逃げこむのですが、入った時から嫌な水音がタッポンタポン。

オチ丸分かり。

ゾンビメイクのみ分不相応に頑張っていました。

お下劣系笑えないゾンビコメディがお好きな(ある種ドMな)方のみどうぞ。

 

★オブ・ザ・デッド詐欺の先達はこちら。

 

 

 

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