デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ニューヨーク1997

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「クローバー・フィールド」のTVスポットが大量に流れております。
突然、道路に自由の女神の頭がすっ飛んでくるという、スケールのでっかい切株描写が素敵です。

自由の女神を印象的に使った作品には「猿の惑星」「逃走迷路」「X-MEN」などがありますが、切株派のビジュアルとして抜きん出ているものと言えばこれ。

 

「ニューヨーク1997」
(1981年/ジョン・カーペンター監督)


マンハッタンが巨大なアルカトラズになった近未来(だったのですよ、公開当時は!)、凶悪犯罪者の巣窟にエア・フォース1が墜落。

終身刑の重犯罪者スネークは恩赦と引き替えに大統領救出に向かいますが、持ち時間は僅か24時間(首に爆弾埋め込まれてます)。

大作ではありません。畳み掛けるようなテンポでもありません。しかし、まったりとしたリズムとカーペンターのへっぽこぴーサウンドが実に「いい雰囲気」を醸し出しています。

出演は、カート・ラッセル(スネーク)、リー・ヴァン・クリーフドナルド・プレザンス(大統領)、ハリー・ディーン・スタントンアーネスト・ボーグナインなど渋いにも程がある面子。

冒頭の「スネークと呼べ!」から、ラストの「俺の名前はプリスキンだ!」まで、かっちょいいの数珠繋ぎです。