デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

これはやりすぎだろ AMON デビルマン黙示録

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避けて通ればヘタレと言われ、やればやったで文句を言われる「美樹ちゃん首ちょんぱシーン」。

正面切って描いたのは立派ですが、これはやっぱやりすぎだよなあ。

「AMON デビルマン黙示録」 (2000年/竹下健一監督)

原作の狭間を縫う番外編「ネオ・デビルマン」を元ネタとするOVAです。

時間軸は、悪魔狩りから最終戦争(アルマゲドン)の直前まで。

一味違うものを作りたかったんでしょうが、正直引きましたわ。デビルマンがデーモンを捕食する必要はないし、ましてやアモン(デビルマン不動明がアモンの意識を乗っ取って生まれた)がユミを喰う必要はないだろ。

デーモン(ズーボォ)がミーコの頭を執拗に壁に叩きつけるシーンも実に嫌ぁな感じ。

飯田つとむ監督による87年の「誕生篇」、90年の「妖鳥死麗濡篇」は素晴らしかったですが、それでもアメリカでは18歳以下販売禁止でした。

山手線の車両を投げつけ、デーモンもろとも都庁に激突、とかいうアニメならではのド迫力シーンは好きなのですが・・・・。

ラストの80年代青春やくざ映画(「その後の仁義なき戦い」とか)みたいなエンディング曲にはがっくり。川井憲次千葉繁による飯田つとむ版の音楽センスを見習ってくれ。

※筋弛緩剤乱れ打ちな脱力実写デビルマンは2008年3月17日参照。