エイリアン派かプレデター派と問われれば答えはひとつ。もう圧倒的にプレデター派です。
オリジナルは勿論、「プレデター」(1987年/ジョン・マクティアナン監督)そして「プレデター2」(1990年/スティーブン・ホプキンス監督)
「エイリアン」を母性の映画とするなら、「プレデター」は徹頭徹尾「男汁」の映画。
1作目冒頭から、カリフォルニア州知事がアポロと力コブぱんぱんにして腕相撲。間接的に「俺はスタローンより強い」を大アピール。
ネイティブ・アメリカンのビリーはプレデターとの戦闘前に迷彩服も近代兵器も全て投げ捨て、ナイフ1本の武装になります。実に男らしい。
かたや問答無用の強さを発揮しつつ、「勝てない」となったら即自爆して相手も道連れにしてしまうプレデターも実に潔い。
更に2作目のラスト。ダニー・グローバーの前にわらわらと現れたプレデターの一人が古い拳銃(恐らくかつての戦利品でしょう)を差し出して一言。
『Take…It』
そうです。例え仲間を殺した相手であっても、戦士として立派に戦った者には賞賛を惜しまないのですよ、こいつらは。な、なんて、かっちょいい。
返す返す「AVP2」の不出来さが悔やまれます。
【追記】
ラストでダニー・グローヴァーが貰った戦利品(?)の銃。気になったので調べてみました。
フリントロック式の銃かと思いましたが、更に古いもの、ミケレットロック式の銃でした(Miquelet lock。Wikipediaではミクェレットロックと表記)。
DENIXが製造しているリプリカモデルをベースにカスタマイズ(サイドプレートを交換)したもののようです。
サイドプレートには1715の刻印がありますが、発明されたのは1580年頃だそうです。
DENIXで買えるのか。欲しくなっちゃったな。
※トップの写真はパリセイズ社のスペシャル・エディション・ミニ・バスト(お気に入り)。