デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

戦闘のプロは戦場を離れてもサバイバー。 ザ・シューター/極大射程

イメージ 1

この邦題つけた奴は減俸ですね。

ザ・シューター/極大射程」

(2007年/アントワーン・フークワ監督)


原題はシンプルに「SHOOTER」。

海外には「スナイパー映画」というジャンルがあって羨ましいです。「ジャッカルの日」「スターリングラード」「山猫は眠らない」…どれもストイックな職人気質が実にかっちょいい。


何故これを日本でやろうとすると「恋人はスナイパー」になってしまうのでしょう? いや、ウッチャンは大好きなんですけどね。

お話の骨格になる国家的陰謀とかは正直どうでもいいです。分かり難い上にスカスカだし。

やはり、戦闘のプロは戦場を離れてもサバイバーである、というディテールが私的には見所でした。

コンビニで売ってるもので点滴をつくり、スーパーで売っているものでナパームを作る。タイラー・ダーデンの言っていた事は本当だったんですねえ。

ハングマンなラストはちとマイナス。せめて「007/カジノロワイヤル」くらいスマートに決めてくれてれば良かったのですが。

※参考:「ファイトクラブ」→2008年1月16日
    「007/カジノロワイヤル」→2008年5月22日