タイトルから小洒落た現代ミステリーかと思いましたがとんでもない馬鹿映画でした。
「パフューム/ある人殺しの物語」
(2006年/トム・ティクバ監督)
(2006年/トム・ティクバ監督)
18世紀のフランス。人間とは思えぬ嗅覚をもった匂いフェチ男の大冒険。
主人公に関わった人間がコントのように死んでいく時点で「たちの悪いコメディ」と気付くべきでしたが、「アメリ」「ヴィドック」系のトリッキーでゴージャスな映像(と語り口)にすっかり惑わされてしまいました。
少女の香りを永遠のものとするために、香水調合師となる前半と、エド・ゲインばり(?)の大活躍で美少女コレクターとなる後半が水と油で好感度大。
で、普通に死刑になるのかと思ったら(冒頭で死刑判決シーンがある)、驚天動地の展開(「ソドムの市」かよ!)、茫然自失の結末(「死霊のえじき」かよ!)。ありえねえ・・・。
途中、荒地に留まり髪ヒゲもじゃらになるシーンがあったので、もしやとは思いましたがまさかこうなるとは。ただ、集団乱交のモブシーン演出はヌルすぎだぞ。
間違いなく「鼻がデカい」という理由だけで選ばれたダスティン・ホフマンがいい味出してます。