デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

鎖とブルースの癒し。 ブラック・スネーク・モーン

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セックス依存症のクリスチーナ・リッチをサミュエル叔父貴が鎖で繋いで拉致監禁

じゃ“ブラック・スネーク”ってのは叔父貴の・・? という誰もが考える展開を華麗に裏切るヒューマン・ブルース・ストーリー。

ブラック・スネーク・モーン(2006年/クレイグ・ブリュワー監督)

女房に逃げられた痛みを「セックス依存症の女」を救うことで和らげようとする元ブルース・ミュージシャン。

不安神経症の発作を「セックス依存症の女」を支えることで抑えようとする若者。

セックス依存症を「不安神経症の男」をあやすことで克服しようとする女。

見事な共依存関係ですが、それでも前へ、という所にこの監督の希望があるようです。

ドラマの弱さは叔父貴のブルースと、リッチの脱ぎっぷりで帳消し。

この二人、本当に眼力があります。ギター弾いてる時の叔父貴の眼光は鷹のようだし、殴られて腫れたリッチの片目は日野日出志みたいです。

にしてもリッチ痩せましたね。「バッファロー‘66」の頃はあんなに太(以下略)。