セックス依存症のクリスチーナ・リッチをサミュエル叔父貴が鎖で繋いで拉致監禁。
じゃ“ブラック・スネーク”ってのは叔父貴の・・? という誰もが考える展開を華麗に裏切るヒューマン・ブルース・ストーリー。
「ブラック・スネーク・モーン」(2006年/クレイグ・ブリュワー監督)
女房に逃げられた痛みを「セックス依存症の女」を救うことで和らげようとする元ブルース・ミュージシャン。
不安神経症の発作を「セックス依存症の女」を支えることで抑えようとする若者。
セックス依存症を「不安神経症の男」をあやすことで克服しようとする女。
見事な“共依存”関係ですが、それでも前へ、という所にこの監督の希望があるようです。
ドラマの弱さは叔父貴のブルースと、リッチの脱ぎっぷりで帳消し。
この二人、本当に眼力があります。ギター弾いてる時の叔父貴の眼光は鷹のようだし、殴られて腫れたリッチの片目は日野日出志みたいです。
にしてもリッチ痩せましたね。「バッファロー‘66」の頃はあんなに太(以下略)。