デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

お見せしよう、今夜だけ… フル・モンティ

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ブラス!」「リトル・ダンサー」と並ぶ“炭鉱閉鎖で仕事がねえ!”英国どん詰まり三部作(勝手に命名)。

これを日本でやると「フラガール」になるんでしょうね。


フル・モンティ
(1997年/ピーター・カッタネオ監督)


一昨日の「ゾンビ・ストリッパーズ」に続いてストリップ映画第2弾。

『こんなに来てくれたんだね。僕たちはもう若くない。美しい肉体も持ってない。でも僕たちはここにいる。生きている!お見せしよう、今夜だけフル・モンティ!』

OK, ladies and gents...

and you buggers up the back there!

Get on with it!

We may not be young, we may not be pretty,

We may not be right good.

But we're here.

We're live, and for one night only...

We're going for the full monty!


見事な口上です。ハッピーエンドのように見えて、実は何も変わっていない、昨日と同じ現実が明日もやって来る「失業はつらいよ」な終わり方がやるせなくて良いです。

ダンスの教材にした「フラッシュダンス」を観ながら『(ジェニファー・ビールスの)溶接が下手だ』と突っ込みを入れるシーンが微笑ましかったです。