『お礼に何を?』『俺が死んだら情けを』
「What do I owe you?」「If you ever find me face down in the gutter,turn me around to my back」で、「もし俺がドブの中でうつ伏せになっていたら仰向けにしてくれ」なんですね。
これを「俺が死んだら情けを」と訳す。素晴らしい字幕だと思います。
という訳で、単体でビタっと決まる名台詞とはちょっと違う名会話。何気ないやりとりの中にかっちょ良さがにじみ出る。
「We did it?」「We did it!」
「やったか?」が死亡フラグにならない唯一の例ではないでしょうか。
「Can I Help You?」「Just Coffee」
「Cream or Sugar?」「Just Black」
「ストリート・オブ・ファイヤー」のマイケル・パレのダイナー・オーダー・マニュアル。
字幕にしてしまえば「注文は?」「コーヒー」「クリームか砂糖は?」「ブラックで」という深みのないものになってしまいますが、「Just」という枕詞がかっちょいいじゃないですか。
「Did you ride that thing all the way out here to see me?」
「I did, Lyle」
「ストレイト・ストーリー」の老兄弟和解の瞬間。こちらは逆に「あれ(トラクター)で来たのか」「そうだよ」という簡潔な字幕の方が味わいがありますね。
「How could you?」「It was easy」
女の腹に鉛を1発。「どうして(撃てるの)?」「簡単なことさ」。「探偵マイク・ハマー/俺が掟だ」
「You're a born loser」「Yeah, I even lost my cat」
「所詮お前は負け犬だ」「ああ、おかげでネコにも逃げられた」やはりプレゼントは鉛玉。「ロング・グッドバイ」
「He said there's a storm coming in」「I know」
「嵐が来るそうだ」「…知ってるわ」
〆は「ダーティハリー4」。
「Well, we're not just gonna let you walk out of here」
「Who'se we sucka?」
「Smith and Wesson... and me」
この後に名台詞『Go ahead. Make my day』が続きます。