デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ただの色物じゃねえぞ(笑)。 ゾンビ・ストリッパーズ

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ロメロ先生の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」を買うつもりだったのですが、迷った挙句こんなものを買ってしまいました。ロメロ先生、ごめんなさい。

 

「ゾンビ・ストリッパーズ」
(2008年/ジェイ・リー監督)


大物ポルノ女優ジェナ・ジェイムソンを起用、脇にロバート・イングランドを配してゾンビ+ストリップ・・・。

どんな色モノだよ!な企画ですが、これがかなりの拾い物。

ブッシュが4期目の当選を果たした近未来。相変わらずアメリカは中東各国に喧嘩売りまくって戦争三昧。

足りない兵力を補うため、W産業が死体蘇生薬を開発(Wはブッシュのミドルネーム)。

実験用のゾンビを所属不明のお茶目な特殊班「Z部隊」が掃討しようしたところ、隊員の一人が噛まれてゾンビ化→脱走。研究所近くの地下ストリップ小屋でナンバー・ワン・ストリッパーのキャット(ジェナ)の喉笛をぱっくりざっくり。

血まみれキャットはゾンビ・ストリッパーとして復活して華麗なダンスを披露(なんじゃそりゃそりゃ)。

冒頭で大風呂敷を広げておきながら、お話はストリップ小屋という落差が堪りません。

地獄の黙示録」「ウォリアーズ」など分かりやす過ぎる子ネタもGood。

※ただ字幕がねえ…。「Warriors, Come out to play」を「戦士さん」って訳しちゃ駄目でしょう。そこはモトネタ踏まえないと。

「ロニー・ジェームズ・ディオの御加護を」って台詞は妙にウケました。

ゴア描写も手抜き無し。ゾンビ映画の名に恥じぬ名(迷)作です。