いやあ、いつやるかいつやるかと思っておりましたが、遂に放送開始(3月6日~)。
偉いぞ、ファミリー劇場。
「大追跡 第1話/ハイエナが集まった」
(1978年4月4日/長谷部安春監督)
大野雄二の滅茶苦茶景気のいい(しかし、まんまルパンな)テーマ曲でテンション↑。
そこに被るのは森山周一郎の渋すぎるナレーション。
悪がはびこる犯罪都市に集められた五人の刑事たち。遊撃捜査班。
それは確実に検挙率を挙げなければ廃止される特殊セクションである。
彼らの行くところに正義は無い。感傷はない。栄光も無い。
あるのはただ、孤立無援な悪との闘いである。
検挙率アップを至上命令に未解決事件に強制介入する“遊撃捜査班”・・と言えば聞こえはいいですが、実態は問題刑事の吹き溜まり。
舞台は横浜ですが、まだ第1話では「多奈川県警」「浦浜警察署」。名称使用許可下りなかったんでしょうか。
効率最優先の新田(加山雄三)と熱血人情刑事・水原(藤竜也)の対立を軸に、生真面目一本の矢吹(沖雅也)と若手代表・滝本(柴田恭平←頭の悪いチンピラにしか見えない)、紅一点・結城(長谷直美)が絡む・・。
当初企画としてはユーモア交えつつも基本ハードボイルドな展開を目論んでいたようです。
が、ご存知のように、これが後半に行くに従ってなし崩しにコミカル路線へ方針変更。
「オットー!」「ワン、ツー、スリー、ゴー!」などお約束フレーズ連発の愉快な刑事ドラマに。
この色合いの変化を愉しむのも一興かと。
(気の早い話ですが)この次は是非、「大激闘マッドポリス80」をお願いします。