デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

祝(?)!USゴジラ復活! ゴジラ対ヘドラ

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ハリウッドが性懲りもなくゴジラの新作を撮るそうで。

お前ら学習能力無いのかよ?!と思ったら、何と日本から坂野義光がプロデューサーとして参加すると言うじゃありませんか。

坂野義光

何というマニアックかつピンポイントな人選!

ハリウッドの慧眼に敬意を表して、今日のレビューはこの一本。

ゴジラ対ヘドラ
(1971年/坂野義光監督)


現存するゴジラシリーズの中で最もサイケでアナーキーでアグレッシブかつ前のめりな1本です。

もうオープニングの主題歌「かえせ!太陽を」で悶絶必死。

“♪水銀、コバルト、カドミウム~(中略)~かえせ!かえせ!かえせ!命を、太陽をかえせ!かえせ!”(作詞:坂野義光

公害怪獣ヘドラは、汚染物質を吸収して進化、二足歩行を獲得して海から陸へ。更に飛行形態まで。

空から硫酸ミストを広域散布。浴びた人間は爛れて悶えて白骨化(公開時の併映「みなしごハッチ」とか「いなかっぺ大将」だぜ)。

ゴジラが熱線放射の反動を利用して空を飛ぶという描写が田中友幸の怒りを買って、坂野監督によるゴジラ映画はこれ一本。

その坂野監督をプロデューサーとして招聘するとは、レジェンタリー・ピクチャーズも御眼が高い。

全米公開は2012年。監督はまだ未定のようですが、ちっと期待してしまいますねえ。

ソースはここいらへん→http://www.hollywood-ch.com/news/10033004.html?cut_page=1