デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

見よ、80年代ビデオ・バブルの底力! エクストロ XTRO

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SFズルズルねちゃねちゃ版“父帰る”。

「エクストロ XTRO」(1983年/ハリー・ブロムリー・ダヴェンポート監督)

UFOにアブダクトされたお父ちゃん。

3年ぶりに故郷に戻ったら、何か化け物になってるし。

うわあ、このままじゃ女房・子供に顔向けできねえなあってんで、手近な女襲って孕ませて股間から元の姿でこんにちは(写真右下。三池監督「牛頭」の元ネタか?)。

文字通り換骨奪胎。理屈は不明。女は死亡。背格好の似た男殺して服強奪。鬼畜。

無事、元の姿になったお父ちゃんは愛妻・息子と再会。でもカミさんは既に別の男と同棲中。

息子はこの“新しい父候補”が嫌いだったので、なつきまくり。お前だけは俺の味方だ、と喜んだ父は息子に超能力を伝授(理屈不明)。

反抗期で性悪な息子は、GIジョーを巨大化させて、階下の口うるさいバアさんを射殺。同居人のフランス女の彼氏をラジコン戦車で射殺。フランス女を宿主にしてエイリアンの卵大量生産。

父子揃ってやりたい放題し放題。

ところが、お父ちゃんの肉体にはタイムリミットがあるようで、徐々に腐り始めてきます(90年の「ダークマン」を先取りしているじゃないか!)。

おっといけねえ、早く宇宙に帰らなきゃ・・息子は貰っていくぞ。じゃ。

いやあ、何がしたかったのかさっぱり分かりません(笑)。

無意味かつアナーキー。問答無用の横車。80年代B級カルトは侮れません。

※参考:「白い歯ってい・い・な! デッドリー・スポーン」→2009年8月20日