デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

お~ い、主役、出番じゃないのか? 悪魔の毒々ハイスクール

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お~い、君(名前なんか知らん)、主役だろ。今、クライマックスだと思うけど変身しないのか?

キングジョーとガッツ星人にタコ殴りにされたモロボシ・ダンが、ウルトラ・アイを取り出そうとしたらミクラスが出てきて皆やっつけちゃった・・・。

そんな感じの映画です。

「悪魔の毒々ハイスクール」(1986年/リチャード・W・ヘインズ&サミュエル・ウェイル監督)

原子力発電所からダダ漏れした廃液が近所の高校の給水ポンプに入り込んで大騒ぎ、というバイオハザード学園ホラー・コメデイ[トロマ仕様]。

発電所では「汚染が町中に!」とか言ってるのに、舞台は高校に限定・・流石トロマ、撮影効率最優先。

校内で水道水飲んだ学生は、口から鼻から体液撒き散らして暴れた挙句投身自殺。

このシーン、何が素晴らしいって、耳からも青い体液がピューピュー迸っているんですよ(写真上右)。手抜きが無いと言うか丁寧な仕事するなぁと感心してしまいます。

主役は汚染水で栽培されたマリファナ「アトミック・ハイ」を吸った高校生カップル。

マリファナの副作用で、男は気絶している時だけ悪を成敗する地獄のなまはげモンスターに大変身、女は彼氏とHした後、巨大なおたまじゃくしを口から出産(おえぇ)。

クライマックスは、かつては優等生だったが発電所ができたらパンク野郎になっちゃった(何で?)無法者集団が高校を占拠。

パンク集団対なまはげモンスターという図式になるのかと思いきや、おたまじゃくし君が巨大なハリネズミエイリアンに成長して大暴れ(写真下)。

パンク野郎をぐちゃぐちゃにするハリネズミの周りを主役二人がキャーキャー逃げ惑うという「なんじゃそりゃそりゃ」な展開に。

彼氏は変身しないし、彼女とハリネズミ君の親子の対面もないし、ちったぁ話のまとまりってモノを考えろよ。

実にしょーもない映画なのですが、以下の2点によって俺的には合格です(笑)。

1.女の子が可愛い。

2.おっぱいの出し惜しみがない。

学園ものはホラーだろうが純愛だろうがこのポイントを外してはいけません(聞いてるか、タイ・ウェスト!)。

※参考:「キャビン・フィーバー2」→2010年9月17日