「赤穂城断絶」で“俺ジナルな忠臣蔵を撮るぞ!”という熱い想いを萬屋錦之介に阻まれた深作の華麗なるリターンマッチ。
しかし、勢い余った情熱も、吉良も浅野も忠義も士官も御政道も高岡早紀のおっぱいに蹴散らされ弾き飛ばされてしまいました。
(1994年/深作欣二監督)
民谷伊右衛門を赤穂48人目の浪士とすることで、忠臣蔵と四谷怪談を見事にフュージョン。
門付けでほそぼそと生計を立てながら決起の日を待つ伊右衛門(佐藤浩一)は湯女お岩(高岡早紀)と同棲していましたが、吉良家家臣・伊藤喜兵衛(石橋蓮司)の孫娘・お梅(荻野目慶子)に気に入られてしまったために・・。
いやあ、兎に角、湯女・早紀が素ん晴らしい脱ぎっぷり。二礼二拍手一拝。
乳出しゃいいのか、と言われそうですが、乳も出せん奴を女優とは呼びません(聞いてるか岩下志麻、石田ゆり子)。
関係ないですが、「千と千尋の神隠し」を絶賛している人は、ちゃんと子供に湯女の仕事を説明してやれよ。
クライマックスは勿論、討ち入りですが、ここにお岩が怪光線を飛ばしながら景気良く加勢(マニトウかよ!)、伊右衛門と“悲劇のハッピーエンド”を迎えるという三回転半ひねりな結末に唖然呆然。
高岡早紀が健康的すぎて怨念・情念が見えず、怪談としての要件を満たしていないという難点はありますが、頭が湧いちゃってる荻野目慶子と白塗りの渡辺えり子が色んな意味で怖すぎるので、バランスはとれている(?)と思います。
後半、無駄にスプラッターになるのも個人的には好印象。
★ご参考